小6らくらくUnit 8「My Future, My Dream」③【モトヨシ先生のNEWスライドde外国語】

連載
モトヨシ先生のスライドde外国語(活動)~パワポで楽しくらくらくICT授業
関連タグ
モトヨシ先生のNEWスライドde外国語タイトル

パワーポイント教材を映すだけで授業を進められる「モトヨシ先生のNEWスライドde外国語」。2024年度の教科書改訂に合わせて、パワーポイント教材をリニューアル。

今回は、NEW HORIZON Elementary English Course 6 Unit 8「My Future, My Dream 〜中学校生活や将来の夢について伝え合おう」第3時(友達が入りたい部活をインタビューしよう)の授業案です。本好利彰先生が作成したパワーポイント(スライド)教材1つで、外国語活動の授業をらくらくクオリティアップ!

執筆/福島県公立小学校教諭・本好利彰
監修/拓殖大学教授・居村啓子

スライドは学級の実態に合わせて修正して使いましょう

小学6年生の「NEW HORIZON Elementary English Course 6」のUnit 8「My Future, My Dream 〜中学校生活や将来の夢について伝え合おう」全8時の3時目の授業の流れです。本時も、私が作成したパワーポイント(スライド)を使った授業を紹介します。学級の実態に合わせて修正し、活用してください。

パワーポイント(スライド)を使った授業の進め方

この記事の最後で、パワーポイントのファイルをダウンロードできるようになっています。必要な教師の発話やイラスト、音源などを挿入してあり、この資料を使うことで1時間の授業を行うことができるように作成してあります。このスライドを活用して、クリックしながら授業を進めてみてください。
パワポダウンロードへボタン

  • クリックでスライドを進めるだけで、スムーズに授業を行えます。
  • デジタル教科書を使用する場合は、パワーポイントから切り替えてください。

目標と授業の流れ

単元目標
お互いの夢を応援するために、将来したいことについて、聞き取ったり伝えたりすることができる。また、中学校で入りたい部活動や将来の夢などについて、例文を読んだり、それを参考に書いたりすることができる。

○単元のゴール
中学校生活や将来の夢について伝え合おう。
○本時の目標
友達が入りたい部活をインタビューしよう。

単元の評価規準(クリックすると各領域の評価規準が表示されます)

【聞くこと】
●知識・技能
〈知識〉
What club do you want to join? I want to join 〜. What do you want to be? I want to be 〜. およびその関連語句について、理解している。
〈技能〉
・中学校生活でしたいことや将来の夢についてのやり取りを聞いて、話の内容を聞き取ることができる。
●思考・判断・表現
・友達の夢を応援するために、中学校生活でしたいことや将来の夢についてのやり取りを聞いて、話の内容を聞き取ることができる。
●主体的に学習に取り組む態度
・友達の夢を応援するために、中学校生活でしたいことや将来の夢についてのやり取りを聞いて、話の内容を聞き取ろうとしている。

【読むこと】
●知識・技能
〈知識〉

What club do you want to join? I want to join 〜. What do you want to be? I want to be 〜. およびその関連語句について、理解している。
〈技能〉
What club do you want to join? I want to join 〜. What do you want to be? I want to be 〜. およびその関連語句を用いて書かれた文で、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や学習した表現を読んで、理解することができる。
●思考・判断・表現
・友達の夢を応援するために、中学校生活でしたいことや将来の夢について、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や学習した表現で書かれた文の意味が分かり、声に出して読んでいる。
●主体的に学習に取り組む態度
・友達の夢を応援するために、中学校生活でしたいことや将来の夢について、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や学習した表現で書かれた文の意味が分かり、声に出して読もうとしている。

【話すこと】(やり取り)
●知識・技能
〈知識〉
What club do you want to join? I want to join 〜. What do you want to be? I want to be 〜. およびその関連語句について、理解している。
〈技能〉
・中学校生活でしたいことや将来の夢について、What club do you want to join? I want to join 〜. What do you want to be? I want to be 〜. およびその関連語句を用いて、考えや気持ちなどを伝え合うことができる。
●思考・判断・表現
・お互いの夢を応援するため、中学校生活でしたいことや将来の夢について、簡単な語句や学習した表現を用いて、考えや気持ちなどを伝え合っている。
●主体的に学習に取り組む態度
・お互いの夢を応援するため、中学校生活でしたいことや将来の夢について、簡単な語句や学習した表現を用いて、考えや気持ちなどを伝え合おうとしている。

【書くこと】
●知識・技能
〈知識〉
・中学校生活でしたいことや将来の夢について伝えるために、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や学習した表現を理解している。
〈技能〉
・中学校生活でしたいことや将来の夢について伝える文を、例文を参考に書くことができる。
●思考・判断・表現
・お互いの夢を応援するため、中学校生活でしたいことや将来の夢について、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や学習した表現を用いて、例文を参考に書いている。
●主体的に学習に取り組む態度
・お互いの夢を応援するため、中学校生活でしたいことや将来の夢について、音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や学習した表現を用いて、例文を参考に書こうとしている。

本時の流れ(例)

  1. 挨拶
  2. 単元のゴール、本時のめあての確認
  3. 教科書 Let’s Chant
  4. 教科書 Let’s Try
  5. 教科書 Let’s Listen ①
  6. Let’s Write(教科書 Let’s Read and Write)
  7. 教科書 Sounds and Letters
  8. ふり返り

各活動の流れ

①挨拶

元気に明るく挨拶をして、How are you? How’s the weather? などを児童に質問してみましょう。

②単元のゴール、本時のめあての確認

単元のゴール、本時のめあてを確認しましょう。

単元の流れ6年Unit8-3
本時のめあて6年Unit8-3
パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

③教科書 Let’s Chant (p.82)

教科書P p.82に載っている Let’s Chant です。本単元で学習する表現に少しずつ慣れることができるようにしていきましょう。朝の時間や帰りの会など授業以外の時間に行うと効果的です。1時目から3時目までは What club do you want to join? を学習しているので Let’s Chant は58秒まで視聴させてチャンツを行うとよいでしょう。

④教科書 Let’s Try (p.84)

中学校で入りたい部活動と将来なりたい職業について友達にインタビューして、分かったことを表に書いていく活動です。

教科書には入りたい部活動と将来なりたい職業の表があります。学級の友達がどの部活動に入りたいと考えているか、児童は「知りたい」という気持ちをもっていると思います。私は、普段は話をしない友達同士でもなるべくインタビューしてほしいと考えました。そこで、教科書の表ではなく、学級名簿を活用して行いました。ワークシートを準備する時間も短縮できておすすめです。

名簿を活用した学級オリジナルのワークシート例
名簿を活用した学級オリジナルのワークシート例

全体で表現を発話してからインタビュー活動を行うとよいでしょう。児童は、普段のインタビュー活動よりもっと「聞いてみたい」「知りたい」という気持ちがあるので、「名簿を使ってクラス全員にインタビューしよう」と伝えてもよいでしょう。私の場合は、インタビュー活動の前半では、挨拶と入りたい部活動を聞いて、簡単なリアクションをする程度の流れとしました。

Hello, how are you?

I’m fine, thank you. And you?

I’m good. What club do you want to join?

I want to join the baseball team. 

That’s nice.

How about you? What club do you want to join?

I want to join the basketball team.

I see.

教師は中間指導に向けて、児童のやり取りの様子を見取りましょう。中間指導では、前半の児童同士のやり取りのよい点や改善点などを伝えましょう。

ここで後半の活動に向けて「なぜその部活動に入りたいのか」の理由を英語で考えさせてみましょう。教師は、困ったことはないか児童に問います。児童が表現したいことや伝えたいことがあり、それらが既習事項から引き出せるようであれば、全体に問い、思考させます。児童が言いたいことが既習事項から引き出すことができない場合は、ALTや教師が個別に伝えます。その際も、他の児童が分かるようなシンプルな表現にする配慮が必要です。

私が実際に授業をした際は、It’s fun. I enjoy playing basketball. I like basketball. など、簡単に表現できることを児童同士が伝え合っている姿が見られました。また、得意なことを I am good at playing basketball. と表現している児童の姿も見ることができました。

後半の活動の流れは、以下のようにしてみてはどうでしょうか。

Hello, how are you?

I’m fine, thank you. And you?

I’m good. What club do you want to join?

I want to join the baseball team.

Why?

I am good at playing baseball.

次は、交代して児童Bが児童Aに質問していきます。

後半の活動を終えたら、何人かに発表させましょう。よいやり取りをしている児童などを意図的に指名することもできます。実態に合わせて行いましょう。

⑤教科書 Let’s Listen ① (p.84)

「会話を聞いて、大地とナディアが入りたい部活動となりたい職業の組み合わせとして正しい番号を( )に書こう。」

教科書 p.84の Let’s Listen ①です。リスニングを行う前に、教科書に載っている登場人物の2人の名前をペアで読ませたり、部活動名が何か、全体で発話したりしましょう。職業名は本時までに扱っていないので、重点的に発話するとよいと思います。

⑥Let’s Write(教科書 Let’s Read and Write)

インタビュー活動で表現した英語を、1行目は「なぞり」、2行目はまねして「書き写す」活動を行います。最後の1文は、児童が実際に入部したい部活動を My Picture Dictionary を参考に書かせましょう。

時間がなく、ワークシートを使わない場合は、教科書 p.83の Let’s Read and Write を行ってもよいと思います。

なぞり書きワークシート
ワークシートは記事の最後でダウンロードできます

ここでの指導のポイントは、教師が机間巡視をしながら Can you read this? と個別に発話させてみることです。ここで確認したいことは、音声と文字の一致です。児童が指示された英文をすらっと言えたとしたら、その児童の音声と文字の認識ができ始めていると評価することができます。逆にここで読むことができない場合は、教師自身の指導をふり返り、インプットやアウトプットが足りなかったと捉え、改善するための判断材料となります。

Let's Writeなぞり書きワークシート

【ダウンロード】Let’s Writeなぞり書きワークシート
(記事の最後でダウンロードできます。)

⑦教科書 Sounds and Letters (p.90)

■文を読んでみよう(2)■
これまで学習してきたことをもとに、英語の文を声に出して読んでみよう。気持ちをこめて読むと、文の調子が変わってくるよ。

教科書 p.90の Sounds and Letters の問題です。児童に「文を読んでみよう⑪」

Daichi: Do you like Japan?
Sophia: Yes, very much. I like Australia, too.

の会話を読ませてみる学習です。

ポイントは音声を聞かせる前に各児童に自力で読ませてみることです。ペアで確認させたり、音声を聞かせて指で追いながら声に出して読ませたりしてみましょう。児童が「読めた」と感じられるように指導順を大切に進めていきましょう。

⑧ふり返り

本時の学習をふり返り、全体で共有しましょう。


居村啓子

居村啓子(いむらけいこ)
拓殖大学外国語学部英米語学科教授。言語学博士。児童図書出版社、児童英語教育機関勤務、立教大学異文化コミュニケーション学部助教、上智大学言語教育研究センター嘱託講師を経て現職。2020年よりNHKラジオ「小学生の基礎英語」講師を務める。研究テーマは「子どもの第二言語習得」、「フレーゾロジー」。

本好利彰

本好利彰(もとよしとしあき)
福島県公立小学校教諭。福島県小学校・中学校・千葉県小学校教諭を歴任。また地区外国語教育推進リーダーを務める。2018年より拓殖大学外国語学部で「小学校英語教育入門」を担当。2021年東京書籍アドバイザー。 2023年より東京書籍の会員制教育情報サイト「東書Eネット」にて実践事例、指導技術などを連載中。

パワーポイント(スライド)ダウンロード

6年Unit8-3パワーポイント(26スライド)、ワークシート(1点)

※購入日の翌日を1日目と数えて30日目いっぱいまでご利用いただけます。購入履歴(日時)は マイページにてご確認いただけます。
※月額制ではありません。期間終了後に自動更新して新たなお支払いが発生することはありませんのでご安心ください。
※個別の領収書発行はできません。経費請求等の帳票としては、小学館ペイメントサービスからの購入完了メール、もしくはマイページの購入履歴、クレジットカードのご利用明細等をご利用ください。
※デジタルコンテンツの性質上、ご購入後の返品・返金には対応できません。
特定商取引法に基づく表記>>

構成/本田有紀子 イラスト/畠山きょうこ・やひろきよみ・横井智美・本田有紀子  アニメーション/鶴岡信治 歌・チャンツ・英語音声/本田有紀子

学校の先生に役立つ情報を毎日配信中!

クリックして最新記事をチェック!
連載
モトヨシ先生のスライドde外国語(活動)~パワポで楽しくらくらくICT授業
関連タグ

授業改善の記事一覧

雑誌『教育技術』各誌は刊行終了しました