教室内の「気になる子への対応」関連記事まとめ|発達障害、グレーゾーン、虐待など
子どもたちの様子をよく観察してみてください。元気のない子、笑顔の少ない子はいませんか? その原因は学校だけではなく、家庭にも起因しているかもしれません。
ここでは「みんなの教育技術」既出の「教室で気になる子への対応」に関する記事をまとめて紹介します。子どもからのSOSを見逃さず、日々の指導に役立ててください。

目次
支援を要する子が安心する8つのポイント 《Q&A》①

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・Q 学級の雰囲気づくりについて
Q 特別な支援について語られるときに、「『穏やかで温かな学級』をつくりましょう」とよく言われます。そのような雰囲気づくりとは具体的にどんなことなのでしょうか。
A 支援が必要だと言われている子(だけではありませんが)にとりあえず必要なのは、「安心できること」「ドキドキワクワクすること」です。不適切な行動の背景は、大きく「不安と緊張」そして「適度な快楽や興奮の不足」だというのが私の一貫した主張ですが、一つ一つの行動に対して、あれこれ支援し、対応するのは本当に大変です。そこで、教室の雰囲気を「安心できるように」「ドキドキワクワクできるように」子どもたちの「環境」を整えていきます。人間関係や身の回りのものなどの「環境」を調整することにより、イライラした状態を少なくすることを「環境調整」と言います。
「支援を要する子が安心する8つのポイント」(みんなの教育技術)より抜粋
▼環境調整8つのポイント
- にっこり笑っているか
- ほめているか
- 許しているか
- 予告をしているか
- 簡単にわかりやすく示しているか(視覚)
- 笑いはあるか
- 動かしているか
- ここからは駄目というラインは示しているか
まずは多くの子に「よいと考える環境」を8つ挙げて、それを「調整」することが肝心とここでは解説しています。その結果、不適切な行動はすごく少なくなります。正しい知識と子どもを見る目で、支援のセンスを磨いていきましょう。
自己肯定感を高める教師の声かけ術 《Q&A》②

目次
・Q 自己肯定感を高めるための声かけとは?
Q 自己肯定感を高めるための声かけとは?
A プラスの声かけをする
よく話を聞いていなくて、指示されたことができない子どもに、みなさんならどのような声かけをしますか?「ちゃんと話を聞きなさい」
「がんばってやりなさい」そのような声かけをついしてしまうことはありませんか? そもそも「ちゃんと話を聞く」ことが非常に困難な子どもがいます。また、教師にはそう見えなくてもすでに「すごくがんばっている」子がいます。もっとも子どもたちを混乱させるのは
「どうして聞いてないの?」
「なんでできないの?」と、できないことに対して「なぜ」「どうして」と問うことです。これは支援が必要な子に限りませんが、「なぜ」と問われて、自分で修正できる子はそれほど多くありません。
「自己肯定感を高める教師の声かけ術」(みんなの教育技術)より抜粋
不適切な行動を起こしやすい子は自己肯定感が低いという特徴が多くみられます。「なぜ」「どうして」と問われるたびに困惑し、「ぼくなんて駄目なんだ」と否定的に考えてしまいがちです。ですが声かけ次第では、子どもたちの自己肯定感を育むことができるとここでは解説しています。効果的な声かけのポイントをぜひ指導に取り入れてください。