小5らくらくUnit 3「What do you want to study?」②【モトヨシ先生のスライドde外国語】
2024年度教科書改訂に対応した記事もあります。
小5らくらくUnit 3「Can you play dodgeball?」①【モトヨシ先生のNEWスライドde外国語】
パワーポイント教材を映すだけで授業を進められる「モトヨシ先生のスライドde外国語」。今回は、NEW HORIZON Elementary English Course 5 Unit 3「What do you want to study? ~夢に近づく時間割を紹介しよう~」第2時(学校で勉強している教科名を英語で言えるようになろう。オーストラリアの学校の様子を見てみよう。)の授業案です。本好利彰先生が作成したパワーポイント(スライド)教材1つで、外国語の授業をらくらくクオリティアップ!
執筆/福島県公立小学校教諭・本好利彰
監修/拓殖大学教授・居村啓子
目次
スライドは学級の実態に合わせて修正して使いましょう
小学5年生の「NEW HORIZON Elementary English Course 5」のUnit 3「What do you want to study? ~夢に近づく時間割を紹介しよう~」全8時の2時目の授業の流れです。本時も、私が作成したパワーポイント(スライド)を使った授業を紹介します。学級の実態に合わせて修正し、活用してください。
パワーポイント(スライド)を使った授業の進め方
この記事の最後で、パワーポイントのファイルをダウンロードできるようになっています。必要な教師の発話やイラスト、音源などを挿入してあり、この資料を使うことで1時間の授業を行うことができるように作成してあります。このスライドを活用して、クリックしながら授業を進めてみてください。
- クリックでスライドを進めるだけで、スムーズに授業を行えます。
- デジタル教科書を使用する場合は、パワーポイントから切り替えてください。
目標と授業の流れ
○単元のゴール
夢の時間割を考えて、友達と伝え合おう。
○本時の目標
学校で勉強している教科名を英語で言えるようになろう。オーストラリアの学校の様子を見てみよう。
【聞くこと】
●知識・技能
〈知識〉
・What do you want to study? I want to study ~. What do you want to be ~? I want to be ~. およびその関連語句などについて理解している。
〈技能〉
・学びたい教科やなりたい職業などについて、聞き取る技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
・相手のことをよく知るために、学びたい教科やなりたい職業などについて、短い話の概要を捉えている。
●主体的に学習に取り組む態度
・相手のことをよく知るために、学びたい教科やなりたい職業などについて、短い話の概要を捉えようとしている。
・外国語の背景にある文化に対する理解を深めるために、日本在住の外国出身の人について、短い話の概要を捉えようとしている。
【読むこと】
●知識・技能
〈知識〉
・アルファベットの活字体の大文字・小文字について理解している。
〈技能〉
・アルファベットの活字体の大文字・小文字を識別したり、その名前を発音したりする技能を身に付けている。
【話すこと】やりとり・発表
●知識・技能
〈知識〉
・What do you want to study? I want to study ~. What do you want to be ~? I want to be ~. について、理解している。
〈技能〉
・学びたい教科やなりたい職業などについて What do you want to study? I want to study ~. What do you want to be ~? I want to be ~. を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合う技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
・自分のことを伝え、相手のことをよく知るために、学びたい教科やなりたい職業などについて、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合っている(話している)。
●主体的に学習に取り組む態度
・自分のことを伝え、相手のことをよく知るために、学びたい教科やなりたい職業などについて、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合おうとしている。
・外国語の背景にある文化に対する理解を深めるために、誕生月について、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合おうとしている。
【書くこと】
●知識・技能
〈知識〉
・アルファベットの活字体の大文字・小文字について理解している。
〈技能〉
・アルファベットの活字体の大文字・小文字を書く技能を身に付けている。
○言語材料
(表現)What do you want to study? I want to study ~. What do you want to be ~? I want to be ~. など
(語彙)天気(sunnyなど)、曜日(Sundayなど)、気分(fineなど)、教科(Englishなど)、職業(artistなど)
本時の流れ(例)
- 挨拶
- 曜日の歌
- 曜日七並べ
- 単元のゴール、本時のめあての確認
- スリーヒントクイズ(教科)
- ALTの国の時間割→デジタル教科書
- オーストラリアの学校の様子
- 楽しく教科名を言ってみよう!
- デジタル教科書 Sounds and Letters
- デジタル教科書 大文字BINGO
- ふり返り
各活動の流れ
①挨拶
②曜日の歌
1時目で歌った歌を本時でも歌いましょう。これは、4年生の時にも扱っているので、詳しくは4年Unit 3で確認してください。
③曜日七並べ
4年生で曜日の学習をした時に扱っています。詳しい説明は4年Unit 3にありますので、見てください。1時目でも行っているので、短時間で行いましょう
④単元のゴール、本時のめあての確認
⑤スリーヒントクイズ(教科)
教科に関するヒントを3つ与え、児童に何の教科であるかを考えさせましょう。クイズを行いながら、少しずつ英語で教科名を言えるようにしていきましょう。
Picture Dictionary P24 を開かせてから、スリーヒントクイズの1問目を行います。ヒントは1つずつ表示するようにクリックしていきましょう。ヒントを3つ提示したところで、隣同士で考えさせて、何の教科かを発表させましょう。
教科名は、日本語で答えても英語で答えてもよいと思います。教科名を本時で初めて学ぶので、クイズを進めながらも全員で発話する機会を意図的に設けていきましょう。
Open your Picture Dictionary to page 24.
We are going to do a Quiz. I will give you three hints.
Now, let’s start!
First hint, “number”.
Second hint, “triangle”.
Third hint, “ruler”.
What subject is this? What 教科 is this? Talk with your friends, please.
算数!
Excellent! How do you say 算数 in English?(児童が分からなければ、ALTの先生に聞きましょう)
Math. Let’s say it together.
Math.
Now, let’s try No.2.
同じ要領で進めていきましょう。スライドには、他に4問のスリーヒントクイズを準備してあります。
⑥ALTの国の時間割→デジタル教科書 P32、33
単元のゴール「夢の時間割を考えて、友達と伝え合おう」に向けて学習を進めていくために、ここでALTの先生の国の時間割を紹介してもらいます。
6時間目には、日本にはない学習を意図的に入れるようにします(ここではドラマの授業)。そして、デジタル教科書P32、33のOver the Horizon「世界の授業について考えよう!~どんな授業があるかな~」につなげると、よい学習の流れになると思います。
まずは、ALTの先生の時間割の紹介をどのようにしていくか説明していきます。
ALTの先生に時間割を言ってもらいます。
We study math, English, music, arts and crafts, social studies and drama.
(児童たちに)What do they study? They study ????
math…
Let’s listen one more time! Listen carefully.
We study math, English, music, arts and crafts, social studies and drama.
They study ???
math, English, music.
児童が答えたら、クリックをしながら教科のイラストを表示していきます。
ALTが授業を行う日に不在の場合は、事前に録音しておくとよいでしょう。
Englishに関しては、児童に「カナダでは母国語は英語なのに、英語をみんなと同じように勉強するのかな? Englishって何の教科だと思う」と問うてみるのもよいでしょう。
私は、6時めの「ドラマ」以外は、スリーヒントクイズで扱わなかった教科も、ALTと確認をして意図的に入れています。スリーヒントクイズ、ALTの時間割、楽しく教科名を言ってみようなどの活動を通じて、Picture Dictionary P24に出ている11の教科名を網羅できるようにしました。
⑦オーストラリアの学校の様子
スライドには、私がオーストラリアの中学校の日本語の授業を見学したときに撮影した写真と授業の音声を入れてあります。オーストラリアのJapaneseの授業は、Over the Horizonにも出てくる内容です。
「ヒツジ」「ラッコ」など、動物の単語を学習している授業で、日本の子供たちも興味をもって聞いてくれると思います。
授業した際の児童のふり返りには「日本語を学んでいてくれてなんだかうれしい気持ちになりました。私も英語をがんばろうと思いました。」と、外国でも日本語が学習されていることへの喜びなどの感想が多くありました。
⑧楽しく教科名を言ってみよう!
教師が英語で教科名を言ったら、児童は日本語で教科名を言う活動です。手拍子を2回入れると、リズムが生まれて、児童も楽しく発話することができます。
English パチパチ(手拍子2回)
英語 パチパチ(手拍子2回)
Japanese パチパチ(手拍子2回)
国語 パチパチ(手拍子2回)
このような形で進めていきましょう。
スピードを上げたりすることもできます。児童が難しいと思っている教科を意図的に多く扱うなどして、少しずつ教科名に慣れるようにしていきましょう。
次は、日本語→英語の順番で行います。教師が日本語で教科名を言ったら、児童は英語で教科名を言います。ここも、手拍子を2回入れて、楽しく発話する活動にしていきましょう。
英語 パチパチ(手拍子2回)
English パチパチ(手拍子2回)
算数 パチパチ(手拍子2回)
math パチパチ(手拍子2回)
家庭科(home economics)、道徳(moral education)などは、児童が慣れるのに時間がかかると思います。そのような児童が難しいと感じている教科を意図的に多く扱うこともできます。
⑨デジタル教科書Sounds and Letters(P87)
Sounds and Lettersのページのアルファベットを書く練習です。この活動は、授業の終わりの5分程度で積み重ねて行っていくとよいでしょう。私の場合は、A~GのようにABCの歌の区切りで少しずつ書く活動を行っていきます。そしてテストも行っていきます。ただし、26文字を一気に行うのではなく、少しずつ進めていきます。第4回はW~Zの4文字です。児童への負担を考慮すると、年間を通じて、少しずつコツコツと取り組ませていくのがよいと考えています。
⑩デジタル教科書 大文字BINGO(P92)
⑨の学習で26文字の大文字の学習が終わったことになります。26文字をすべて使って、アルファベットの大文字BINGOを行いましょう。デジタル教科書には、自動でアルファベットを発音してくれる機能があるので、活用しましょう。ただし、いくつかのアルファベットは、聞き分けるのが少し難しいと思われるので、先生のほうでもメモしておくと、間違う可能性がぐっと下がると思います。BINGOシートはダウンロードできるようにしてあるので、印刷して活用してください。
⑪ふり返り
本時の学習の感想を全体で共有しましょう。
居村啓子(いむらけいこ)
拓殖大学外国語学部英米語学科教授。言語学博士。児童図書出版社、児童英語教育機関勤務、立教大学異文化コミュニケーション学部助教、上智大学言語教育研究センター嘱託講師を経て現職。2020年よりNHKラジオ「小学生の基礎英語」講師を務める。研究テーマは「子どもの第二言語習得」、「フレーゾロジー」。
本好利彰(もとよしとしあき)
福島県公立小学校教諭。福島県小学校・中学校・千葉県小学校教諭を歴任。また地区外国語教育推進リーダーを務める。2018年より拓殖大学外国語学部で「小学校英語教育入門」を担当。2021年東京書籍アドバイザー。 2023年より東京書籍の会員制教育情報サイト「東書Eネット」にて実践事例、指導技術などを連載中。
パワーポイント(スライド)ダウンロード
5年Unit3-2パワーポイント(34スライド)、ワークシート(3点)
※ダウンロードデータのサンプルをご覧になりたい場合は、こちらの記事にある無料ダウンロードを参考にしてください。
ご利用料金:100円(お申込みから30日間ダウンロード可)
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構成/浅原孝子 イラスト/畠山きょうこ・やひろきよみ・横井智美 アニメーション/鶴岡信治 歌・チャンツ/本田有紀子