小3らくらくUnit 9「Who are you?」④【モトヨシ先生のスライドde外国語活動】

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モトヨシ先生のスライドde外国語(活動)~パワポで楽しくらくらくICT授業
小3【モトヨシ先生のスライドde外国語活動】

パワーポイント教材を映すだけで授業を進められるモトヨシ先生のスライドde外国語活動」。今回は、Let’s Try! 1 Unit 9「Who are you? きみはだれ?」第4時(オリジナル絵本の読み聞かせをしよう!)の授業案です。本好利彰先生が作成したパワーポイント(スライド)教材1つで、外国語活動の授業をらくらくクオリティアップ!

執筆/福島県公立小学校教諭・本好利彰
監修/拓殖大学准教授・居村啓子

スライドは学級の実態に合わせて修正して使いましょう

小学3年生の「Let’s Try! 1」のUnit 9「Who are you? きみはだれ?」全4時の4時目の授業の流れです。本時も、私が作成したパワーポイント(スライド)を使った授業を紹介します。学級の実態に合わせて修正し活用してください。

パワーポイント(スライド)を使った授業の進め方

この記事の最後で、パワーポイントのファイルをダウンロードできるようになっています。必要な教師の発話やイラスト、音源などを挿入してあり、この資料を使うことで1時間の授業を行うことができるように作成してあります。このスライドを活用して、クリックしながら授業を進めてみてください。パワポダウンロードへボタン

  • クリックでスライドを進めるだけで、スムーズに授業を行えます。
  • デジタル教科書を使用する場合は、パワーポイントから切り替えてください。

目標と授業の流れ

【本時の目標】
絵本の読み聞かせを聞こう! 絵本「Who are you?」はどんなお話かな。
【単元のゴール】
自分だけのオリジナル絵本を作ろう!
【単元の目標】
〇日本語と英語の音声やリズムなどの違いに気付き、誰かと尋ねたり答えたりする表現に慣れ親しむ。(知識及び技能)
〇絵本などの短い話を聞いて、おおよその内容が分かる。(思考力、判断力、表現力等)
〇絵本などの短い話を反応しながら聞くとともに、相手に伝わるように台詞をまねて言おうとする。(学びに向かう力、人間性等)

【言語材料】
〇Are you (a dog)? Yes, I am. / No, I’m not. Who are you? I’m (a dog). Who am I? Hint, please.
〇who, 動物 (cow, dragon, snake, tiger, sheep, chicken, wild boar)、状態・気持ち (long, shiny, scary, round, furry)、身体の部位 (head, eyes, ears, nose, mouth, shoulders, knees, toes)
[既出]挨拶・自己紹介、I like (blue). Do you like (blue)? Yes, I do. / No, I don’t. What (sport) do you like? How many (apples)? are, not, 色、形、状態・気持ち、動物、果物・野菜、飲食物、数 (1~30)

本時の流れ(例)

  1. 挨拶
  2. Warm-up(アルファベットなど)
  3. メモリーゲーム
  4. めあての確認
  5. 作った絵本の読み聞かせ
  6. ふり返り

各活動の流れ

①挨拶

②Warm-up(アルファベットの復習)

これまでに歌ってきたアルファベットの歌を歌いましょう。詳しくはこちらから確認してください。

・アルファベットの歌→3年Unit 6

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます。

前時と同じアルファベットに隠れた絵を探す活動をしましょう。違うアルファベットのクイズで同様に進めていきましょう。詳しくは第1時のページで確認してください。

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます。

③メモリーゲーム

指導書に記載されているチェーンゲームです。”メモリー”のほうがイメージしやすいかと思い、名称を変更しました。以下は、指導書に出ているルールの説明です。

4人程度で円(または縦列)を作り、1チームになる。2番目の児童が、1番目の児童に、Who are you? と尋ねる。1番目の児童は、I’m ~.(何か動物を選んで)と言う。3番目の児童は、2番目の児童に同じように尋ねる。2番目の児童は、1番目の児童が言った動物を言ってから自分の選んだ動物を言う(Dog!〔前の人の動物〕I’m a cat.〔自分の選んだ動物〕などのように)。次に、3番目と最後の4番目の児童が同様に繰り返す。最後の児童が自分のチームの動物を全て言ったうえで、I’m ~. と自分の答えを言う。

「Let’s Try! 1」教師用指導書より
パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます。

  

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます。

パワーポイントでも説明できるように作成しておきましたので、活用してください。

④めあての確認

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます。

自分だけのオリジナル絵本を作り、読み聞かせをしよう!

⑤作った絵本の読み聞かせ

前時に作った絵本の読み聞かせを行います。音読を宿題としてやってきている児童もいると思いますが、まずは読み聞かせを行う前に、読めない箇所があるかどうかなどを確認するとよいでしょう。授業の間隔が前時から1週間空いていて、読み聞かせを行うことに不安がある児童には、その間にサポートをしてあげるとよいでしょう。それが学級担任の強みでもあると思います。

読み聞かせをするときにはどんなことに注意するか、児童から意見を出させるとよいと思います。声の大きさや抑揚、ジェスチャーなど、児童それぞれが意識できるポイントを明確にしましょう。また、スクリーンや板書にその内容を書いて、いつでも授業中に意識できるようにしましょう。

まずはペアで読み聞かせを繰り返し行い、自信を付けさせましょう。また、自分の課題が何であるか、中間指導の際に全体で共有できるようにするとよいと思います。中間指導では、よい読み聞かせの仕方をしている児童に発表させ、具体的な良い点を児童から出させ、後半の読み聞かせに生かせるようにしましょう。

最後は、発表の時間を設け、児童の評価をしていきましょう。

絵本などの短い話を反応しながら聞くとともに、相手に伝わるように台詞をまねて言おうとする。(学びに向かう力、人間性等)

⑥ふり返り

本時のめあてからふり返りを行いましょう。児童の感想を全体で共有し、称賛しましょう。

居村啓子

居村啓子(いむらけいこ)
拓殖大学外国語学部英米語学科准教授。言語学博士。児童図書出版社、児童英語教育機関勤務、立教大学異文化コミュニケーション学部助教、上智大学言語教育研究センター嘱託講師を経て現職。2020年よりNHKラジオ「小学生の基礎英語」講師を務める。研究テーマは「子どもの第二言語習得」、「フレーゾロジー」。

本好利彰

本好利彰(もとよしとしあき)
福島県公立小学校教諭。福島県小学校・中学校・千葉県小学校教諭を歴任。また地区外国語教育推進リーダーを務める。2018年より拓殖大学外国語学部で「小学校英語教育入門」を担当。2021年東京書籍アドバイザー。2023年より東京書籍の会員制教育情報サイト「東書Eネット」にて実践事例、指導技術などを連載中。

パワーポイント(スライド)ダウンロード

3年Unit9-4パワーポイント(26スライド)ワークシート(2点)

パワーポイント(見本)
パワーポイントワークシート
絵本ワークシート

下記ボタンをクリックして、データをダウンロードしてください。

構成/浅原孝子 イラスト/畠山きょうこ・やひろきよみ  アニメーション/鶴岡信治 歌・チャンツ/本田有紀子

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