子どもが喜ぶ! 面倒な検算が楽しくなる魔法の合言葉
算数の計算で検算をするのは大切なことですが、子どもにとって、とても面倒くさく感じることであるのは確かです。こんなところにも、子どもが算数嫌いになってしまう理由があるのかも……。そこで今回は、面倒な検算が楽しくなる、とっておきの工夫を紹介します!
劇団俳優を経て、公立小学校の教壇へ。得意のダンス指導で日本一になったり、絵本作家にチャレンジしたりと、精力的な毎日を過ごす松下隼司先生。その教育観の底には、子どもも指導者も毎日楽しく、笑顔でありたいという願いがあるそうです。そんな松下先生から、笑顔のおすそわけをしてもらうコーナーです。
指導/大阪府公立小学校教諭・松下隼司
決め台詞で、単調な計算のたしかめを楽しく
検算って、子どもにとって、とても面倒くさいです。
また、検算をして計算ミスがないと分かっても、喜ぶ子どもは少ないもの。
「計算をしましょう」でなく、「計算をして、検算もしましょう」だったときの子どもの落胆する表情……。「え~」という子どもの心の声が聞こえてきます。
そんな面倒くさい検算が楽しくなる合言葉が、”両思い”!
検算をして計算が合っていたら、「両思い」と言って、数字をハートマークで囲んであげるのです。
「検算をして、計算の間違いに気づいた場合は?」
と子どもに聞くと、
「片思い!」
と、子どもが言ってくれます。
「計算を正確にできたら、検算をできたら、きっとリアルで両思いになれるかもね~」
なんて言えば、妙に張り切って検算をする子どもも出てきますよ♪
松下隼司の笑って!!エヴリディは、木曜に更新します
イラスト/したらみ
松下隼司(まつした じゅんじ)
大阪府公立小学校教諭。第4回全日本ダンス教育指導者指導技術コンクールで文部科学大臣賞、第69回(2020年度)読売教育賞 健康・体力づくり部門で優秀賞を受賞。さらに、日本最古の神社である大神神社短歌祭で額田王賞、プレゼンアワード2020で優秀賞を受賞するなど、様々なジャンルでの受賞歴がある。小劇場を中心に10年間の演劇活動をしていた経験も。著書に、『むずかしい学級の空気をかえる 楽級経営』(東洋館出版社)、絵本『ぼく、わたしのトリセツ』(アメージング出版)、絵本『せんせいって』(みらいパブリッシング)がある。