「漢字かぞえ」で数える力を伸ばそう【漢字コグトレ #3】課題シート付


3回目の今回は「数える」力を伸ばすトレーニングのなかの〔記号さがし〕の漢字版である〔漢字かぞえ〕にチャレンジしましょう。「コグトレ」とは、宮口幸治先生たちが開発した「コグニティブ(認知)機能」を高めるトレーニングのことで、身体面、学習面、社会面の3方面から包括的にトレーニングする特徴があります。本連載では、学習面のトレーニング(認知機能強化トレーニング)を基に、図形や記号、数字などを漢字に置き換え、漢字に特化した「漢字コグトレ」を紹介します。
監修/立命館大学教授・宮口幸治
目次
「認知機能強化トレーニング」とは
コグトレの認知機能強化トレーニング(→詳しくは連載第1回を参照)は、以下の表のように「覚える」「数える」「写す」「見つける」「想像する」の合計5つの分野をターゲットとしたトレーニングから成り立っています。

今回は、「数える」のなかから、〔記号さがし〕の課題を紹介します。
このトレーニングは、あるルールのもとで指示された記号の数をできるだけ早く数えることで注意力、集中力、処理速度の向上を目的とします。さらに、ルールによっては数えてはいけないといった課題もあり、注意の転換の力も養います。例えば、学校のテストなどで「正しくないものに○をしなさい」という設問に対し、正しいものに○をしてしまうなどの不注意を減らすことができます。学習時には欠かせない力です。
今回は「数える」のなかから[記号さがし]の漢字版[漢字かぞえ]に挑戦しましょう。
小学3年生で習得する漢字と小学4年生で習得する漢字を中心に使っています。漢字力を養うことにもつながります。また、漢字を習得していない低学年でも漢字を形として捉えて、数えることができるので、試してみてください。