植物への探究心に火を付ける!漫画『ザッケン!』に学ぶ植物豆知識【第1話全ページ無料公開中】
「世界は雑草(たからもの)で溢れています。」
と語る、植物の不思議に魅了された女子高校生が主人公の漫画『ザッケン!』(裏少年サンデーコミックス・1巻好評発売中)が、「理科で扱う植物の知識が、物語に自然に織り込まれていて学習にも役に立つ」とSNSで話題です。
今回は、植物大好きな主人公・みみ(愛称ドクダミちゃん)と、高校生活で夢中になれる何かを探したいもう一人の主人公・ゆかりと一緒に、作中に登場する植物豆知識を2つご紹介いたします。
目次
1、カラスノエンドウ
本州以南に生えるマメ科の一年草。紫色の花が咲いた後に、キヌサヤに似たサヤの中に黒いマメが実ります。
道端でよくみられる雑草ですが、昔は食用に栽培されていて、マメの部分は実は食べることができます!
天ぷら、マメごはん、お味噌汁の具に、また収穫後2~3日天日干ししたものを煎ってお湯を注ぐと、香ばしいカラスノエンドウ茶にもなります。
2、ホトケノザ
本州以南に生えるシソ科の一年草。淡い紫の唇の形に似た花が春に咲きます。花の根元から蜜を吸うことができます。
ホトケノザは、受粉を二つのやり方で行っています。一つ目が、咲いている花で行われる他家受粉です。二つ目が、小さなつぼみ=閉鎖花の中で行われる自家受粉です。このつぼみは咲くことがありません。作中で「花が咲かなくても、意味はあるってこと?」と問われていますが、安全なつぼみの中での受粉は、子孫を残せる可能性を高めています。
また、春の七草にある「ホトケノザ」は実は、コオニタビラコというキク科の植物で、この春に咲くホトケノザのことではないんですよ。
漫画『ザッケン!』は、東京都立日比谷高校に実際にある部活「雑草研究部=ザッケン」の取材をもとにしたオリジナルストーリーで、青春と部活が描かれています。
高校が舞台の物語ですが、単行本は総ルビで作成されていますので、小学校高学年から読めて、植物に親しめます。
裏少年サンデーコミックス『ザッケン!』(原作:上村奈帆・モノガタリラボ 作画:プクプク)単行本第1巻好評発売中。小学館のコミックアプリ「マンガワン」で連載中。