【小5小6】成長につながる教室環境づくりのポイント
安心、学び、楽しみのある居場所づくりを心がけましょう。
執筆/沖縄県公立小学校教諭・我那覇ゆり子
目次
子供の居場所をつくる
子供にとって、1日の大半を過ごす教室はとても大切です。
- 清潔で安心、安全な居場所となる。
- 学級への所属感を高める。
- 子供の学習や生活の頑張りが見える。
- 季節や学校行事等の節目を感じる。
子供の居場所となる「教室経営」を考えてみましょう。
それぞれのポイント
■教室前面は、華美な装飾は避け、学習の妨げにならないようにしましょう。
■目標の掲示
学校目標、学年目標、学級目標とともに、子供と一緒に考えた学級づくりの目標も横並びで掲示しましょう。目標に向かって高まっていく学級を目指しましょう。
■机の整列
机の脚の下に印をつけると、いつでも整列できます。机にかける荷物は最小限にしましょう。引っかかってけがをすることを防ぎます。
■ロッカーの整理整頓
ランドセルの向きや置き方、荷物の置き方を統一すると、きれいで安心感のある教室になります。
■清掃用具入れ
用具の置き方を示しておくと、きれいに並んだ用具入れを保つことができます。
■子供の作品などの掲示
先生からのコメントがあるとよいです。認めたり励ましたりする前向きな言葉かけは子供の意欲を高めます。指導や注意するような内容は控えましょう。
■季節や行事を表す掲示
児童が季節感を感じ、気持ちを切り替えたり、行事への気持ちを高めたりできます。飾り係に任せると児童の活躍につながります。
■学級活動コーナー
学級会の計画を書いておくと、見通しを持って活動できます。学級会の板書グッズ、司会グループの名札、短冊、議題箱と議題提案カード等を常備しておくと、学級会の準備がすぐできます。
■児童会、クラブ活動コーナー
子供が活躍している様子を学級のみんなに紹介することで、自己有用感を高めることができます。
■学級の歩み
学級での出来事や学校行事等の様子を写真とコメントで綴りましょう。学級の歴史が見え、成長を実感することができます。子供が作成できるといいですね。
■創作活動コーナー
文房具を準備し、新聞やプログラム、係の作品等をつくれるようにします。実践力や創意工夫する力が育ちます。刃物は置かないようにしましょう!
■挨拶スポット
ここで立ち止まり、丁寧な挨拶が習慣化します。
イラスト/高橋正輝
『教育技術 小五小六』2021年4/5月号より