4月・5月の教室環境を整えるポイント
新しい学年でスタートした子供たちはきっと「今年はがんばろう」という気持ちで過ごしていることでしょう。子供たちのやる気が一つひとつ形になるように、教室環境を整えていきましょう。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・木村綾子
目次
教室全体図
感染症予防の観点から
感染症予防の観点から教室環境を見渡し、改善しておくことも大切です。
感染対策の例
- 子供たちの机と机の距離
- 換気の工夫
- 手洗いを呼びかける
- 掲示物 など
健康・安全に気を付けて生活するために
- 進んで教室の換気を行いましょう。風の通り道ができるように、開ける窓を工夫するとよいでしょう。
- 密にならないように机を配置しましょう。子供が自分で机を整えられるように、床に印を付けるのもよいでしょう。
- 教室のドアや窓、壁などに不具合がないか確認しましょう。壁に画びょうの針が残っていないように点検しておくことも大事です。
係活動コーナー
「こんな係があったら、自分たちのクラスが楽しくなるね」ということをみんなで話し合って、係を決めていきます。
どんな係をつくるかが決まったら、係ポスターや活動計画表を作成し、やることを視覚化していきます。
活動計画表は、子供たちが後からでも追加や訂正ができるように貼る位置に気を付けましょう。その際、ポスター同士の間隔を空けて掲示すると、密を防ぐことができます。
係活動用具
画用紙、のり、ペン、はさみ、テープなど、子供たちが活動で使いたいときに用具をすぐ持っていけるように、教室内に置いておきます。
「道具を使用するときは、前後の手あらいをわすれずに」などの掲示物を、近くに貼っておくとよいでしょう。
いつでも確認することができるように
指導したこと、子供たちが話し合って決めたことなどを掲示して、いつでも見られるようにします。
学級目標を合言葉に
みんなで決めた学級目標は、いつでもみんなが意識できるように教室内に掲示します。それに合わせて、4 月から学級で行った活動などの記録も一緒に掲示して、学級の足跡をつくっていきましょう。
個人プロフィールの掲示
「○年生になってがんばりたいこと・楽しみにしていること」など、新しい学年になった一人ひとりの思いを見える化します。掲示しっぱなしにならず、定期的にふり返りましょう。
役割の明確化
日直の役割、朝の会・帰りの会のプログラムがあると、児童が自主的に取り組みやすくなります。
イラスト/山本郁子
『教育技術 小三小四』2021年4/5月号より