学級目標は教師が意図をもって決めよう
学級目標は1年間の”よりどころ”。教師が意図をもって決めることが大切です。
執筆/東京都公立小学校主任教諭・佐藤あすか

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目次
学級目標は、子供たちだけで決めさせない
「子供たちのための目標だから子供たちで話し合って決めさせよう!」
ついやってしまいがちなのが、このように「子供たちに任せて、子供たちみんなで意見を出し合って決めること」です。子供たちに任せて決めてしまうと、担任がもつ思いとは、ずれてきてしまうことがあります。
新しい学年がスタートする4月。学年の先生と一緒に「学年目標」を決めます。そのうえで自分の学級のことを考え、「こんな学級をつくっていきたい」「こんな子供たちを育てていきたい」という思いをもつことと思います。その思いを、学級目標に盛り込むことが大切です。
しかし、だからといって、担任が一方的に決めてしまっては、子供たちに不満をもたせてしまうことにもつながります。それを「守りなさい」と言われても、子供たちは納得しないでしょう。
子供たちだけで決めてしまうと、こんなことも……
担任が一方的に決めてしまうと、こんなことも……
どうすればいいの?
子供たちが「自分たちで決めたんだ! この学級目標を守るぞ!」と思えるようにすること、教師の思いも盛り込むこと、この二つが達成されればいいのです。
つまり学級目標をつくるときは、子供たちにあたかも 「自分たちで決めてつくった」と思わせながら、教師が「こんな目標にしたい」と思うものにしていくことが大切です。