和して同ぜず〈前編〉能楽師・安田登の【能を知れば授業が変わる!】第七幕

高校教師から能楽師に転身した筆者が、これまでになかった視点で能と教育の意外な関係性を全身全霊で解説します。今回は、『論語』のなかから、「和して同ぜず」を前後編にわたってお届けします。※本記事は、第七幕の前編です。

プロフィール
能楽師 安田 登 やすだのぼる
下掛宝生流ワキ方能楽師。1956年、千葉県生まれ。高校時代、麻雀をきっかけに甲骨文字、中国古代哲学への関心に目覚める。高校教師時代に能と出合う。ワキ方の重鎮、鏑木岑男師の謡に衝撃を受け、27歳で入門。能のメソッドを使った作品の創作、演出、出演など国内外で活躍。『能 650年続いた仕掛けとは』(新潮新書)他著書多数。