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子供の得意分野を伸ばし、やる気を引き出すコツ|沼田晶弘の「教えて、ぬまっち!」

連載
沼田晶弘の「教えて、ぬまっち!」

国立大学法人東京学芸大学附属世田谷小学校教諭

沼田晶弘

「ダンシング掃除」や「プロジェクト制」など、子供たちの自主性を引き出す斬新でユニークな実践が話題の「ぬまっち」こと、沼田晶弘先生 。今回は、「子供たちの個性や得意分野をどう引き出せばよいか分からず悩んでいる」という先生の悩みに答えていただきました。

沼田晶弘

みんなが得意なことをもっているわけではない

一人ひとりのやる気や能力を引き出すために、「教師が子供の得意なことを見つけて伸ばしてあげよう」とよく言われるけれど、クラス全員の得意なことを見つけ、それを伸ばしてあげられるかというとなかなか難しいよね。

そもそも全員が「これだけは誰にも負けない」と言えるような得意技をもっているわけではない。 何をやってもすぐに人並み以上にできるようになる子もいれば、 何をやってもなかなか「これが得意」と自慢できるほどできるようにならない子もいる。

好きなことを見つけたら、集中してチャレンジさせる

その子が得意なことを見つけることが難しい場合でも、「その子が好きなこと」を見つけてあげることは比較的簡単だ。
まだ好きなことが見つからないという場合には、好きなことをつくってあげればいい。

例えば、ボクのクラスの子供たちは、計算トレーニング「U-2」がみんな大好きになってしまった。それは恐らく、単純にみんなで競う楽しさもあるだろうし、夢中で取り組みながら、自分が上達していることを実感できるからだと思う。

まずは何か一つの分野でも、その子が「もっと頑張りたい」と思えるものを見つけてあげることが大事だと思う。そしてその子が好きなことを見つけたら、集中してチャレンジさせ、さらにスキルを磨かせてみよう。

優劣ではなく個性を活かして、活躍の場を与える

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