夏休み直前!二学期ステップアップに向けて一学期の振り返りをしよう

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ようやく、一学期が終わろうとしています。4月以来、走り続けた一学期。一定の成果と満足感はあるものの、何もかもうまくいったわけではないことでしょう。この機会に一学期を振り返り、自分の苦手な部分や今後の課題を整理してみましょう。

写真AC
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一学期を振り返り今後の課題を明確にする

4月当初の学級を1年かけて「望ましい学級集団」につくり上げる過程が、学級経営における学級づくりです。一学期の段階では、次の「学級づくり3ステップ」のうち、第1ステップをクリアしていることが理想といえます。

第1ステップ 担任主導期
子どもたちが、担任から集団活動について学び、担任とともに集団活動を進める時期。学級のルールづくりや、担任と子ども・子ども同士の信頼関係づくりに努める
第2ステップ 子どもの自主的活動への移行期
子どもたちの多くが、集団活動に慣れ、自主的に活動を進めることができるようになる時期。活動の時間や場所の確保など、子どもの自主的な活動を積極的に支援する。
第3ステップ 子どもの自主的活動期
子どもたちが、生活の中で課題を見つけ、自主的な取り組みを計画実践することができる時期。学級内の人間関係をチェックし、望ましい学級に向かうように、進む方向性を修正していく。
イラスト/伊原シゲカツ

第1ステップ「担任主導期」は、担任のリーダーシップのもとで、子どもたちが、みんなで協力して活動することの楽しさや心地よさの経験を積み重ねる時期です。今の学級内には、ルール遵守の雰囲気や行動規範が生まれ、よりよい学級をつくろうという雰囲気はできていますか? 二学期に向けて課題満載・・・という学級もあるかもしれません。

夏休み目前のこの時期に、次のチェック表を使って、一学期の学級づくりについて振り返りましょう。そして、二学期に向けて、自分の学級の課題を見つけましょう。

学級づくり第1ステップ チェック表
学級づくり第1ステップ チェック表
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夏休みは二学期のための充電期間!

夏休みは、一学期を振り返り、充実した二学期を迎えるための充電期間です。

担任として、一学期の学級経営を振り返って成果と課題を明らかにし、二学期に重点的に取り組む内容について、準備や研究を深める時です。日頃は、学校と自宅の往復で一日を終えてしまいがちな教師生活ですが、同じような感動体験をもち、同じような悩みに頭と心を痛めている仲間がたくさんいます。

子どもたちと顔を合わせる機会のほとんどない夏休み期間こそ、旅行を兼ねて研究会等に積極的に参加し、たくさんの仲間とふれ合う機会をもちましょう! この夏の学びが、これからの教師生活をより一層充実させることでしょう。

執筆/神戸松蔭女子学院大学教授・秋山麗子

『小四教育技術』2016年7/8月号より

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