小学生の頃の思い出|絵本作家どいかやさん

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雑誌『教育技術 小一小二/小三小四/小五小六』では、月替わりで人気の高い絵本作家に表紙用のイラストの作画をお願いしていきます。本コーナーでは、その絵本作家さんに、小学生の頃の思い出を当時の写真とともに綴っていただきます。2019年7/8月号は、どいかやさんの思い出です。

教育技術2019年7/8月号表紙
『教育技術』2019年7/8月号3誌の表紙に使用された、どい かやさんの絵

夏休みの思い出

おばあさまが愛用のハーフサイズカメラ「オリンパスペン」で
撮ってくれた子ども時代の姉妹写真。左がお姉さん、右がかやさん。

夏休みは基本たいくつでした。

普段から早起きでしたが、夏休みも6時には起きてしまっていました。早朝することもなく、夏休みの子供向けアニメ(確か「東京12チャンネル」で。海外のものなどいろいろな再放送)をやっていたのでうれしかったです。これらを10時くらいまで見ていましたが、困ったのはその後で、午後には友達と遊びますが「午前中はいつもひまだな〜」と思っていました。

ひまなので宿題は最初の数日で終わらせていました。ただ本を読んだり文字を書いたりが大嫌いなので、作文や感想文は苦労しました。句読点をやたら多用して原稿用紙を埋めていたと思います。

両親が勤めていましたので一緒に住んでいた祖母(父方の)が、お昼ご飯を作ってくれていました。祖母の作るものはバターや砂糖、油多めでコクがあってなんでもおいしかったです。「ふわふわたまご」(甘い卵炒め)、「揚げワンタン」(甘辛のタレがおいしかった)、「トマト煮」(トマト、玉ねぎ、人参、豚肉の煮込み)などです。

祖母の家のある函館で体験した海の楽しさ

二つ上の姉がよくかき氷を作ってくれました。当時の姉は絶対的権力があって、私は何もかも支配されていたのですが、かき氷のシロップの量も姉にキャップ一杯と決められていたので、いつも薄味のかき氷でした。カルピスも同じく薄味でした。祖母のコクのある味も好きでしたが、薄味も好みになったのは、あの頃からだと思います。

楽しみは母の田舎の函館に行くことでした。母方の祖母の家は目の前の道路を渡るとすぐに砂浜という環境でしたので、水着で家を飛び出し、姉やいとこたちと海で遊びました。

ホッキ貝を採ったりもしました(その後禁漁になってしまいましたが…)。ホッキ貝を足で掘り当てる感覚は今も覚えています。楽しかったなあ。

どい かや
東京都生まれ。東京造形大学造形学部デザイン学科卒業。絵本に『チリとチリリ』(アリス館)、『ポーリーちゃん ポーリーちゃん』(小学館)など多数。
2017 年、『アイヌのむかしばなし ひまなこなべ』(萱野 茂/文 あすなろ書房)で第64 回産経児童出版文化賞「産経新聞社賞」受賞。現在、ネコと一緒に千葉県の自然に恵まれた環境で暮らしている。
http://ikimono-gasuki.jp/

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