【相談募集中】児童に胸を触られて対応に困っています
新任の女性教諭から「みん教相談室」に切実な相談が寄せられました。胸を触ってくる小四の児童に、どう対応すればよいか困っているそうです。ミサエラジオでおなじみの佐賀県公立小学校教諭・小倉美佐枝先生は、こんなアドバイスをしてくださいました。
目次
Q.胸を触ってくる児童にどう伝えればよいでしょうか
小4の担任です。新任なのですが、ある1人の男の児童によばれる時に胸を触られます。どのように伝えればいいか困っています。
(きい先生・20代女性)
A.一人で対応せず、まずは養護教諭に相談しましょう
新任の先生ということなので、伝えておきたいことがあります。
それは「何事も絶対に一人で対応しない」ということです。
学級担任をしていると、学級で起きるすべてのことを担任一人で対応してしまいがちです。でも、違います。学級で起きるすべてのことは、学校全体に関わることでもあります。
そして、「その子のためにどうしたらいいか」という視点を忘れないことです。
そのままにしておいたら、その子はどうなっていくのでしょう。私は担任をしているときの今と、その後の少し先の未来を考えます。きっと悪化するか、他に困ることに広がるかなど、心配なことばかりが想定されます。
今回の件は、養護教諭(保健室の先生)に相談しましたか。いち早く、養護教諭に相談しましょう。そして次に学年主任や学年の先生方に話すのです。その後、学年の先生とともに、管理職の先生へ報告・相談をしてください。
その子の状態については、いろいろ考えられることはあります。
- 不安や心配が高まっている
- 先生に今以上に関わってほしい
など、他にもまだあります。
「やめなさい」の指導や対応ではなく、「別の行動」へ移行させていくことが重要です。例えば、
- 手をつなぐ
- 他の遊びの輪に入れる
- いっしょに絵本を読む
などが考えられます。特別支援の先生や養護教諭と一緒に対応のしかたを考えてみてくださいね。
みん教相談室では、現場をよく知る教育技術協力者の先生や、各部門の専門家の方が、教育現場で日々奮闘する相談者様のお悩みに答えてくれています。ぜひ、お気軽にご相談ください。