【相談募集中】教育実習前に準備しておきたい3つのコト
期待に胸を膨らませる教育実習を控えた学生の方から、「みん教相談室」に質問が寄せられました。事前に準備すべきことは? 実習前の心構えとは? 愛知県公立小学校教諭・八神進祐先生の回答をこちらでシェアします。
目次
Q. 今年度の夏に教育実習を控える学生です。実習前にしておいた方がいいことはなんですか。(たいちゃん・20代男性)
A. 実習先の子どもたちが喜ぶような準備を!
いよいよ「教育実習」とのこと。楽しみですか。それとも不安ですか。まだ見ぬ子どもたちを想像しながら、少しずつ準備をしていけるといいですね。きっとこの数週間で得る学びは、これからの教師人生の礎となるはずです。積極的に子どもたちに関わることはもちろん、どん欲に現場の先生方の指導技術を吸収してください。
まずは、いいスタートが切れるよう、このような準備をしてみてはいかがでしょうか。
①校歌を覚えよう
校歌は、学校の特色が色濃く表現されています。メロディーは分からなくても歌詞から得られる情報は多いです。ぜひ、実習先の学校HPを閲覧してみてください。
学校HPには、校歌だけでなく、校訓、児童数、各学級の様子などが載っています。きっと子どもたちは、自分たちのことを知ろうとしてくれている人のことを、肯定的に受け入れてくれるでしょう。
②自分を表すアイテムを用意しよう
学生時代に打ち込んだものはありますか!? 野球をやっていた方なら“愛用のグローブ”、ピアノを習っていた方なら“練習を共にした楽譜”など、思い入れのあるアイテムを用意しましょう。自己紹介の際には、そのアイテムを手に取りながら話をすれば、自然と子どもたちの心の扉が開かれるはずです。
以前、私が受け持たせていただいた実習生の中には、子どもたちの前でトランペットを演奏してくれた方がいました。自分らしさを表現しようとするその姿は、いつまでも子どもたちの心の中に残るでしょう。
③子どもの「名前+好きなこと」を覚えよう
指導教官の先生との事前打ち合わせの際に、学級の子の「名前+好きなこと」を教えていただきましょう。「○○さん、お絵かきが大好きって聞いているよ。休み時間に一緒に描こうね」のような会話から、子どもたちの表情はパァッと明るくなります。
子どもたちの名前は出席番号の名簿よりも、座席表で覚える方が実用的です。児童の名簿などは個人情報ですので、学校長の判断の下、適切に管理してください。覚えるコツとしては、何度も口にすることです。毎日100回、声に出して読んでみましょう。数日で覚えられるでしょう。
名前はどの子にとっても特別なものです。使用されている漢字やアクセントまで覚えて、大切に呼んであげたいものですね。
始めよければ半ば成功です。いいスタートを切れるよう、前向きに準備を進めてください。あとは指導教官の先生を頼りながら、刺激と実りのある実習にしてください。応援しています。
みん教相談室では、現場をよく知る教育技術協力者の先生や、各部門の専門家の方が、教育現場で日々奮闘する相談者様のお悩みに答えてくれています。ぜひ、お気軽にご相談ください。