【相談募集中】居心地の悪い職員室にウンザリしています
長期休みによって長くなるのが職員室で過ごす時間。年齢や経験年数が異なる先生方との距離感に悩む人も数多くいます。そこで「みん教相談室」に届いた相談を紹介します。職場や同僚への不信感を持つ先生の悩みに、東京未来大学非常勤講師・山中伸之先生はこう回答しました。
目次
Q. 若手が多い今の職場に違和感を覚えます
定年まで残り少ないのに、焦り等々で余計な神経をすり減らしています。
転勤初年度、特別支援になりました。2年目の今年度は通常学級に! と、希望調査にも特別支援は×としましたが、また特別支援です。若い独身が異様に多く、まともな指示もできないのに、採用2年目等で体育主任とか、通常学級経験もない講師が主任とか、まるで幼稚園ごっこのような職場にウンザリです。
勉強しても、生かすことができるのか⁉ という不安感から、空しくなることがあります。校務分掌も、どうでもいいようなものにされてしまいました。中途採用で、経験年数が非常に短いので、70歳まで担任ができると聞いたことを励みに毎日を過ごす日々です。
このような状況を作っている管理職は信用できません。以前勤務していた学校の校長先生(今は、教育委員会)に相談しても、前向きな話になるかは分かりません。どうしたら良いでしょうか?(おにぎり先生・50代)
A. まずは悩んでいるご自身をねぎらってあげてください
先生からのご相談を拝見いたしました。次のことでお悩みなのだと思います。
- 通常学級の担任をしたいという願いが実現しなかったという落胆
- 通常学級を担任したいという自分の願いが受け入れてもらえなかったという悲しみ
- 自分の資質・能力が正しく評価されていないという悔しさ
- 残された時間内に自分の思い描く教育実践をすることができるのだろうかという不安
- そのような心理状態で日々の勤務を続けることへの精神的な疲れ
数年前に定年を迎えた私には、先生のお心の中がよく分かります。おつらい毎日ですね。ご相談を拝見して心がふるえた部分があります。先生は悩みながらも、特別支援学級担任の業務や学級のお子さんとの関わりを、一切否定されていないことです。そのことからも、先生が今も、与えられた使命に真摯に取り組んでいらっしゃることがよく分かります。
先生、上に挙げたような悩みをもっているご自分に、まず心の中で声をかけてあげてください。
「そう思っているんだね」
「そう思ってしまうよね」
「そう思ってもいいんだよ」 と。
先生がまず悩んでいるご自身をねぎらってあげてください。そうしたら、次に解決方法を考えてみましょう。大きく2つあります。「相手(状況)を変える」か「自分(の見方)を変える」かです。先生もお気づきの通り、相手(状況)を変えるのは難しいでしょう。となれば、先生(の見方)を変えることが有効になります。
先生、5年後、先生の目指す先生になっているご自分を想像してみてください。そして、その理想の先生になったご自身から5年前の、つまり今の先生を振り返ってみてください。 すると「あのときがっかりしたけど、頑張ってよかった」「あのときの特別支援学級の経験がこんなところに役立っている」という思いがわいてくるのではないでしょうか。その思いをよく味わって大事にしてみてください。きっと勇気とやる気が少しずつわいてくると思います。今できることが必ず見つかると思います。
先生の毎日が少しずつ充実していくことを願っています。
みん教相談室では、現場をよく知る教育技術協力者の先生や、各部門の専門家の方が、教育現場で日々奮闘する相談者様のお悩みに答えてくれています。ぜひ、お気軽にご相談ください。