一学期の集大成を言葉で伝える通知表の渡し方

特集
通知表特集:所見の書き方から「出さない」選択まで

子供たちががんばった成果を振り返り、そして意欲が沸いてくるような通知表の渡し方のポイントの紹介です。

執筆/東京都公立小学校教諭・谷平真佑子

一学期の集大成を言葉で伝える通知表の渡し方

通知表は一学期の成果の表れ

通知表には、子供たちが一学期にがんばった自分の成果が表されます。この学期でできるようになったことやこれからの課題など、一学期分の成果が凝縮されているのです。だからこそ、他の配付物と同じようにただ配付するのではなく、きちんと渡したいと私は考えています。

一人ひとりに思いを込めて

私は通知表を子供一人ひとりにきちんと手渡ししたいと思っています。その子供が努力したことや熱心に取り組んでいたことなど、多くの「がんばったこと」をふり返ります。渡す場所は、廊下でもよいのですが、私は教室です。理由は、一人ひとりに渡すとはいえ、他の子供も目の届くところにいてほしいからです。

通知表を渡すときには「がんばったね」という思いを込めて、その子供がやってきたことを具体的に言葉で伝えるようにしています。

例えば、「毎日元気よく挨拶していましたね」、「給食当番を毎回忘れることなく、さらに誰よりも早く準備できましたね」、「算数では特に発言が多く、自分の考えをもつことができましたね」といったことです。

伝えることは所見に書いていることと被ることも多いとは思います。しかし、言葉にして直接簡潔に伝えることで、「自分はこういうところをがんばれたんだ」と子供自身が再確認することができます。また、先生から直接言われることで、照れながらもきっと嬉しい気持ちになることでしょう。

次学期に向けて

がんばったことを伝えると同時に、「二学期は忘れ物を減らせると、さらなる成長への一歩だね」など、これからの課題を伝えてもよいでしょう。

特に成績の中で、「がんばろう」を付けたところは説明したほうがよいこともあります。

また、「学校生活や友達関係で困ったことはあった?」と聞くこともあります。一方的に伝えるのではなく、ちょっとした会話をする機会にもなります。

それぞれに伝えるので、どうしても時間はかかってしまいますが(私は一コマの
45分ほど)、学期の最後の日ということもありますので、時間をかけてよいと思っています。その間、他の子供たちには学期のふり返りや読書などをさせてお
くとよいでしょう。

子供自身も気持ちよく今学期を終われるようにしたいですね。

イラスト/山本郁子

『教育技術 小三小四』2020年7/8月号より

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