6月の荒れを防ぐ!今すぐできる対応策
緩んだ空気を一新させる、学級の荒れを防ぐ対応策を紹介します。
執筆/東京都公立小学校教諭・佐々木陽子
目次
多様なグループ活動に取り組ませよう!
いつも馴れ合いのグループで活動するのではなく、学習ごとや課題ごとにグループを変えたり、席替えをしたりします。授業ごとに席替えがあると、常に顔を合わせる仲間が違うので、新鮮な気持ちで学習できるようです。
グループも3~4人の少人数グループをつくることで、意見が出しやすい環境になります。普段あまり会話がない友達の意見を聞いて、偏った見方や考え方を変えるよいチャンスになります。
行事やイベント事をうまく利用しよう!
社会科見学や全校遠足、学校公開などの行事をうまく利用して、子供の活躍の場を広げます。
普段とは違う場での活動や人との交流を通して、緩みがちなクラス環境も一変します。新鮮な環境の中、子供同士で考えや思いを話し合い、お互いのよさを認め合いましょう。
活動の場で教師が先頭に立ち、子供たちの素敵な行動や発言などを取り上げ、認めてあげると子供たち同士の認め合いの輪が広がります。
普段おとなしい子にも、活躍できるスポットライトをどんどん当てていきましょう。
また、子供たちと企画して、グループ対抗のゲームを行うのも効果的。
おすすめは、学年合同のスポーツ大会です。クラスで作戦を練るので一致団結できます。クラスの中で計画リーダーを募り、「ドッジボール」や「鬼遊び」などの大会を企画し、学年全体の指揮をとってもらいます。リーダーを中心にして活動を盛り上げることで、学年全体の士気が高まります。
みんなでやることが決まっていると、仲間と協力できたり楽しさを分かち合ったりできます。
スポーツに限らず、書道大会や計算対決、漢字テスト対決など、分野をいくつかつくり、自分が得意な分野で対決するのも盛り上がります。
教師からもいろいろなアドバイスや提案をしてあげて、一緒に大会を楽しみましょう。
イラスト/山本郁子
『教育技術 小三小四』2020年6月号より