小一小二の学級経営構想の立て方
学級経営のスタートにあたり、まずは教師自身が担任として、「どんな学級にしたいのか」というイメージをもちましょう。ノートに書いたり同僚と話したり……。楽しく「夢」を描きましょう。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・藤井翼
目次
学級経営の方針を立てよう
学校や学年の経営方針を基に、学級経営の大まかな方針を構想しましょう(具体的な学級経営方針は、学級の実態を把握してから設定します)。
1年間の見通しをもとう
学校行事や児童会活動などの年間計画と、それぞれのねらいを確かめる
すでに各学校で予定が決まっている学校行事や児童会活動の計画やねらいを確かめ、それぞれのねらいに沿って、どのように取り組むか、大まかな指導計画を立てます。
各教科などの関連や具体的な手立てを考える
各教科などの年間指導計画を確かめながら、それぞれの関連を図ったり、1年を通した手立てなどを考えたりして、より具体的な構想を立てましょう。
学期ごとの指導のねらいをもつ
1年後のめざす子供の姿を考え、学期ごとの指導のねらい(重点)を設定します
同学年の教師と相談する
学校や学年の経営方針のもとに、自分がどんな学級経営をしていくのかを考えることが大切です。学校や学年の経営方針を理解し、同学年の教師と相談しながら考えましょう。
「学級づくり」の視点をもつ
子供同士が関わり合い、よりよい関係を築くようにしたいものです。子供たち一人ひとりが成長するとともに、学級としての集団の質を向上させるという視点を大切にしましょう。
実態を把握する
学級経営の方針を基に4月の学級経営に臨むと、子供や学級の実態がより具体的に見えてきます。それを学級経営案につなげるようにしましょう。
子供の「これまでの経験」を生かす
一年生は、昨年度まで幼稚園・保育園の「最上級生」でした。二年生は、昨年度1年間の経験があります。低学年だからといって、なんでも教師が主導したり教え込んだりするのではなく、「これまでの経験」を 生かしながら、子供たち主体の学級づくり ができるように心がけましょう。
イラスト/佐藤雅枝
『教育技術 小一小二』2020年4/5月号より