小1生活「がっこうだいすき」指導アイデア

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執筆/青森県公立小学校教諭・鈴木庸子
編集委員/文部科学省教科調査官・渋谷一典、文部科学省教科調査官,愛知淑徳大学准教授・加藤 智、青森県公立小学校教頭・木村 智

小1生活「がっこうだいすき」指導アイデア
写真AC

期待する子供の姿

知識及び技能の基礎

学校探検を通して、学校での生活がさまざまな人や施設と関わっていることに気付く。

思考力、判断力、表現力等の基礎

探検に行きたい場所を選んだり、探検した場所の特徴を絵や言葉で表現したりして、学校の施設の様子や学校生活を支えている人々などについて考えることができる。

学びに向かう力、人間性等

学校の施設や教職員に関心をもって関わろうとしたり、楽しく安心して学校生活を送ろうとしたりしようとする。

スタートカリキュラムの軸として

幼児期の遊びや生活を通した学びや育ちを子供たちが安心して発揮できるようにするために、入学から約1か月間、生活科を中心とした合科的・関連的な学習活動(スタートカリキュラム)の軸として本単元を位置付けました。

単元の流れ(9時間)

学校を探検しよう

(3時間+道徳1)

  • 教科書や学校の絵地図を見て、探検に行きたい場所を決める。
  • 約束を確認し、学校探検に出かける。
  • もっと知りたいと思ったことを話し合う。

【評価規準等】
 施設の情報と自分の思いを照らし合わせて、探検に行きたい場所を選んでいる。

※評価規準等の =知識・技能、 =思考・判断・表現、 =主体的に学習に取り組む態度の観点を示しています。

お部屋がたくさんあるんだね。僕は、〇〇に言ってみたいな。

学校にいる人と仲よくなろう

(3時間+国語1)

  • グループをつくり、誰にどんなことを聞きたいかについて話し合う。
  • あいさつや質問の練習をして、会いに出かける。
  • 分かったことや気付いたことを伝え合う。

【評価規準等】
 学校での生活がさまざまな人や施設の働きに支えられていることに気付いている。
 学校のことを知りたいという思いをもち、会った人に質問して調べようとしている。

どんなお仕事をしているのかな。

学校で見付けたことを伝えよう

(3時間+図画工作科1)

  • 学校探検で見付けた人、物、ことのなかから伝えたいことを絵や文で表し、発表する。
  • 絵や言葉、写真などを学校の絵地図にまとめる。
  • 学校探検をふり返り、感想を交流する。

【評価規準等】
 探検した場所の特徴や利用のしかた、マナーについて、絵や言葉で表現し、考えたことを交流している。
 これからも学校のさまざまな人と関わって、楽しく安心して学校生活を送ろうとしている。

またあの先生とお話ししたいな。

活動のポイント1 子供の思いや願いをふくらませよう

生活科では、「子供の思いや願いに基づいた体験活動」と、「思いや願いを高める表現活動」を大切にしましょう。学習対象に直接働きかける体験活動の後に、それをふり返る表現活動を設定することで、子供の思いや願いがふくらみます。試行錯誤しながら繰り返し対象と関わることで、気付きの質が高まっていきます。

【学習活動の流れ】がっこうを たんけんしよう

「どきどきわくわく1ねんせい」から

矢印

①体験
グループで学校体験をする。

きれいな歌が聞こえてきた部屋に行きたいな。

②表現
見付けた人、物、ことについて伝え合う。

音楽室には、いろいろな楽器があったよ

③体験
グループで学校探検をする(同じ階、別の階)。

いいな。僕も言ってみたい

④表現
不思議に思ったことやもっと知りたいと思ったことを話し合う。

「音楽室に鍵がかかっていては要れないぞ。どうしよう。教頭先生が鍵を持っているかな」
「音楽の先生がいるみたい。どんな先生だろう」
矢印

「がっこうに いる ひとと なかよくなろう」

活動のポイント2 園との接続を意識した活動を展開し、子供たちの自己肯定感を高めよう

園での学びを生かして、子供たちが安心して小学校生活に移行できるような活動をスタートカリキュラムに設定することが有効です。

スタートカリキュラム

○のんびりタイム
写真などを見ながら学習用具や荷物の片付けをし、終わったら自由遊びをする。
○なかよしタイム
学年や学級で歌や体操、読み聞かせをする。
○わくわくタイム
生活科を中心にして、他教科等の内容を合科的・関連的に指導する。

このような活動を時間にゆとりをもって設定し、楽しみながら行うことで、子供の「できた」という自信につながり、学校生活への安心感と自己肯定感を高めていくことができます。

活動のポイント3 スタートカリキュラムをチーム学校で推進しよう

スタートカリキュラムを進めるにあたっては、担任はもちろん、管理職、特別支援学級担任、支援員、学校司書、地域ボランティアなどで共有し、組織的に取り組むことが必要です。めざす子供をしっかり見据え、教師が手を出しすぎないことも必要です。

「子供たちにあいさつをさせる場面をつくりたいです」
「では、特別教室の鍵はかけたままにしておきましょう。そうすれば、子供たちは職員室に来てあいさつしなくてはいけなくなりますよ」
矢印
「音楽室に鍵がかかっていては要れないぞ。どうしよう」
「教頭先生が鍵を持っているかな」

めざす子供の姿
・あいさつがしっかりできる子
・相談して問題を解決できる子

※学習活動の実施に当たっては、新型コロナウイルス感染症に関わる各自治体の対応方針を踏まえるなど、子供の安全の確保に向けて十分配慮することが必要です。

イラスト/高橋正輝

『教育技術 小一小二』2021年4/5月号より

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