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小6外国語:中学校への期待に向けて

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英語授業Q&A特集:教科書編集委員が指導法やポイントを解説!

神奈川県公立小学校教諭

長沼久美子

小学校外国語科検定教科書の編集委員でもある神奈川県公立小学校の長沼久美子先生による好評連載! ここでは、6年生の終わりにやっておきたい指導のポイントについて教えていただきました。

執筆/神奈川県公立小学校教諭・長沼久美子

小6外国語:中学校への期待に向けて
イラストAC

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Q1 寄せ書きのメッセージを伝えるアクティビティでは、6年生最後の時期としてどのような姿を目指したらよいでしょうか。

(東京書籍『New Horizon Elementary6』P.81)

A.考えながら原稿を作成していく姿や、スピーチの仕方を工夫しながら発表するという姿です。

卒業記念として、クラスのみんなに伝えたいメッセージを考えて寄せ書きを書き、それをもとにスピーチをする活動です。

この時期に願う子ども像は、自分で考えながら原稿を作成していく姿や、試行錯誤しながらもスピーチ原稿を自らの手で作るという姿です。

また、

○○さん、発表の時は○○にするともっと良くなるよ

など、友人の発表を聞いて、良いところを褒めたり、発表に必要なアドバイスを送ったりする姿も期待したいところです。

子どもは、今まで様々なアドバイスを先生からもらってきたはずです。それらを子どもが取り入れ、友達へのアドバイスに活用している姿があれば、これまでの指導の成果が表れているということですから、自信をもってください。

さて、スピーチ原稿作成や発表練習で困っている子どもには、

今まで気を付けてきたことは何かな
工夫して成功してきたことはあったかな

と声をかけて、前のノートやプリントを振り返る機会を設けましょう。学びの履歴などの掲示物があれば、それらを黒板に掲示して、気付きを促してみてください。

子どもたちが自分なりに納得のいくスピーチ原稿をつくり発表して、小学校での英語学習を修了できるようにしましょう!

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Q2 将来つきたい職業と理由を伝える動画を撮影するアクティビティに向けて、子どもが主体的に学び、思考・判断する単元づくりのポイントは何でしょうか。

(三省堂『CROWN Jr.6』P.98~100)

A.目的意識をもって取り組めるように、卒業関連行事や授業日程を調整して、子どもの気持ちが熟したタイミングを見計らってください。

12歳の6年生は、20年後は32歳になります。子どもたちにとって、とても先のことですが、小学校卒業という節目に将来のことを考える意義は、非常に大きいものです。

卒業式に向けて活動していく中で、英語の時間以外にも、将来について考える機会があると思います。未来の自分を想像しながら、成長していく自分に期待する気持ちが育まれるとても有意義な時間となるはずです。

20年後はどうしているのかな

何をしているのかな。どんな仕事についているのかな

など、いろいろと思いを巡らせることでしょう。

また、具体的な職業名でなくとも、

人の役に立つ仕事に就きたい

世の中にないものを作りたい

優しい人になりたい

などのような思いを持つ子もいると思います。

キャリア教育の一環としても、将来のことを考える機会はとても大切です。このような状況こそが、将来つきたい職業と理由についての目的意識を明確にして、主体的な学びを支えます。

ぜひ、カリキュラム・マネジメントを踏まえて、卒業関連行事などの進捗状況と授業のできる日程をうまく調整して、子どもたちの卒業や将来への気持ちが熟したタイミングを見計らってください。発表準備や伝える練習等、子どもが主体的に取り組んでいけると思います。

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Q3 6年生の3月、やっておくとよいことはありますか。

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