小6外国語:アクティビティの主体的な学び方のポイント
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外国語のアクティビティでの、主体的な学び方のポイントとは? 小学校外国語科検定教科書の編集委員でもある神奈川県公立小学校の長沼久美子先生による好評連載です。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・長沼久美子
目次
Q1「やってみたい職業を選んで、理由とともに伝えましょう。」というアクティビティでの主体的な学びの姿とは?
(光村図書『Here We Go!6』P.99)
A.パターンとして覚えたことを話すのではなく、本当に自分が思っていることを伝えようとしているかを見ます。
主体的な学びは、思考・判断と深くかかわっていると言われています。
積極的な態度の面のみを見るのではなく、思考・判断しながら自分が思っていることを伝えようとしている姿を、主体的な学びと捉えるようにします。
パターンを覚えて積極的に話しているだけでは、それは意欲的であっても、主体的であるとは言えません。
また、相手に伝わっているかを意識しているかも、主体的な態度の一面として捉えてください。言葉を変えて言い直してみたり、ゆっくり伝えてみたりする姿勢は、伝えるための工夫として思考・判断している姿です。
Q2 小学校の思い出のアルバムを紹介しあう活動で、主体的な学びとなっているかどうかを見とるポイントは?
(東京書籍『New Horizon Elementary6』P.69)
A. 見通しをもってスピーチ原稿や資料を作り、より良い発表を目指して取り組めているかどうかを見ます。
思考・判断しながら原稿や資料の準備をする姿を通して、主体的な学びの姿を見ていきます。
お手本をまねるだけではなく、思い出を振り返りながら、どのことを話そうか、どのような資料があれば伝えたい気持ちと内容が相手に届くかを、思考・判断していることが重要です。
運動会が思い出に残っている。とくにみんなで踊ったのが楽しかった。これを英語で表現すると…
そうだ、踊っている絵も描こう
伝えたい事や伝える相手を意識した取り組みが、主体的な学びになります。
Q3 小学生の就きたい職業ベスト5のランキングを作るアクティビティで、子どもが主体的に学ぶための支援のポイントは?
(三省堂『CROWN Jr.6』P.87)
A.子どもたちが自信をもって互いにたずね合えるように、一人ひとりよく見て、細かく声掛けをしましょう。
このアクティビティでは、子どもがそれぞれ、クラス全員に就きたい職業等を聞き、メモをして数え、それらを資料としてランキングを作っていきます。最終的には、30人クラスであれば、29人に聞きに行き、また、29人の友達に質問されることになります。
グループで取り組めば時間短縮にはなりますが、グループの仲間を頼って全く活動しないという子も出てしまう可能性があります。主体的な学びを意識して、個々の活動ができるように、時間を確保しましょう。
主体的に取り組むためには、自信をもつことも重要です。うまく質問できていない子どもには、
○○って聞けばよいのだよ
○○はメモしておくといいよ
など声をかけ、子供が自信をもって活動できるように支援します。自信をもって活動することで、主体的な学びへとつながっていきます。
イラスト/横井智美
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長沼久美子
神奈川県公立小学校教諭。小学校英語教科書CROWN Jr. 編集委員。『[動画でわかる]英語授業ハンドブック〈小学校編〉』(大修館書店)共著。
(イラスト/本山浩子)
イラスト/横井智美