デキる教師は「手」が違う!
教壇に立つ時、自分がどんなふうに見えているかを意識していますか?
相手に何かを伝えたい時、〝身ぶり手ぶり〟はとても重要です。学びの意欲を高め、楽しい授業をするための効果的な使い方を、印象戦略家のちとせさんに教えていただきました。
目次
CHECK! こんなことありませんか?
次に挙げるようなことを、普段、何気なくしていませんか。もし、していたら要チェックです。
手をだらりと垂らしていないか
腕組み、手をこする、髪をさわるなど話すときのクセはないか
黒板を指すとき、指先が曲がっていたり、指す位置が曖昧になっていないか
黒板ばかりを見て、子どもに背を向けていないか
「オープン or クローズド」は無言のメッセージ
下の写真のポーズを比べて下さい。明るい印象の「オープン・ポジション」に比べて、「クローズド・ポジション」は暗く声をかけにくい雰囲気を感じませんか? ポイントは「急所」(心臓)が見えているかどうか。普段から、胸を開いたポーズを意識することで、子どもたちは「心を開いてもらっている」安心感を得ることができます。
あなたの手の位置は どこにありますか?
話の内容、話す場所の広さ(運動場か、教室かなど)、対象となる聞き手の人数によって、手の位置(ゾーン)を使い分けることが必要です。また、手を効果的に使うことで、声や表現力が自然と付いてくるため、授業にぐっとメリハリを付けることもできます。
つい、やっていませんか? 「腕組み」
腕を胸の前で組む仕草はクローズド・ポジションとなり、防衛心理が働いていると言われます。威圧感や拒絶感を感じさせてしまうことがあるため、普段の授業や子どもとのコミュニケーションの際には極力避けましょう。
4つの手のゾーンで授業や指導にメリハリを
インパクトゾーン 大勢に強いメッセージを送る時には頭より上
オーバーゾーン 大勢にしっかり伝わる、長めの講話などには肩上のゾーン
セーフティゾーン 胴体まわりは、個人に対して安心感を与える
ミステリーゾーン 腰より下のゾーンは、周囲には伝えず、 特定の対象者に
教えてくれたのは・・・
ちとせ●印象戦略家。脳科学・心理学などに基づいた独自のメソッドで、人と企業の価値を高めて理想の成果を導く、「人」育成の専門。年間300の講演・研修・企業等を通して、5000人以上のビジネスシーン向上に関わる。幼稚園教論経験を活かし、小・中・高の教師・児童・生徒向けにも研修を実施。
『 信頼される先生への4分2秒 自分の印象、大丈夫ですか?』
ちとせ・著 定価: 1200円+税 小学館 ISBN978-4-09-840192-5
https://www.shogakukan.co.jp/books/098401
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