小2国語「くみ立てを考えて書き、知らせよう」指導アイデア

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教材名:「こんなもの、見つけたよ」(光村図書 二年上)

指導事項:Bア・イ・オ
言語活動:Bイ

執筆/前茨城県公立小学校教諭・森高美緒
編集委員/文部科学省教科調査官・菊池英慈、茨城県公立小学校校長・橋本浩志

小2国語「くみ立てを考えて書き、知らせよう」指導アイデア

単元で付けたい資質・能力

①身に付けたい資質・能力

本単元では、日々の生活の中で見付けた自分なりの発見について、友達に分かりやすく知らせる文章を書くことが活動の中心になります。「書くこと」の学習では、今回が「初め」「中」「終わり」という、文章の基本的な構成に気を付けて書く最初の単元となります。

誰に、どんなことを一番知らせたいか、どうしたらそれを分かりやすく伝えられるのかを考えながら、構成を学んでいきます。そして、書いたものを読み合い、感想を伝え合うことができる力も合わせて身に付けさせることを目標としています。

②言語活動とその特徴

本単元では、知らせたいことを分かりやすく知らせる文章を書く活動を設定しています。この時期の子どもにとって、文章を書く活動は決して易しいものではありません。書く力を身に付けさせるために、子どもに「自分の発見を伝えたい」「みんなに読んでもらいたい」という目的意識、相手意識をしっかりともたせることが大切です。

このことが、構成を主体的に学ぼうとする意欲や、感想を交流したいという意識につながっていきます。目的意識をもって取材し、メモをもとに分かりやすく伝えるための構成を考え、推敲し、相互評価をするという基本的な流れを学ばせたい単元です。

単元の展開(8時間扱い)

主な学習活動

第一次(①時)

① 作例のよいところを見付け、友達に知らせたいことを分かりやすく知らせる文章を書く見通しをもつ。


第二次(②~③時)

②周りの人に尋ねたり調べたりして、メモをより詳しくする。
③友達に知らせたいものや出来事を見付け、詳しくメモをする。
→アイデア1 主体的な学び


第三次(④~⑤時)

④⑤ 「初め」「中」「終わり」の構成に気を付けながら、友達に伝えたいことを書く。
→アイデア2 対話的な学び


第四次(⑥~⑧時)

⑥ 書いた文章を読み返し、句読点やかぎの使い方に気を付けて書き直す。
⑦⑧書いた文章を読み合い、はじめて知ったことや分かりやすかったところを伝え合う。
→アイデア3 深い学び

アイデア1 生活科の学区探検と関連させて、友達に知らせたい「ひみつ」を見付ける

主体的な学び

ちょうど同じ時期に、生活科で小グループをつくり、学区探検を行う学校が多いと思います。学区探検では、同じクラスの友達が行っていないコースについて詳しく調べることで、「こんなものがあったよ!」「こんな秘密を見付けたよ!」と、調べたことを伝えようとする意欲をもつことができるはずです。

学区探検で発見したものを「ひみつ」と称して、知らせたいものを探す活動に取り組ませることで、さらに意欲をもって知らせたいものを見付けようとする楽しい活動になります。

アイデア2 探検グループでペアを組み、「構成」や「推敲」の活動をする

対話的な学び

低学年の子どもにとって、構成を考えたり、文章を見直して書き直したりする推敲の作業は、今までの生活経験による個人差が大きく、一人で進めるのが困難な子どもも少なくありません。

書いたものを読み合い、感想を伝え合いましょう

そこで、同じコースに探検に行った子ども同士でペアやグループをつくり、探検の様子を思い出しながらアドバイスをし合うことで、友達と一緒に学び合える場を設けてあげるとよいでしょう。

題名に「ひみつ」って入れてみたら、どうかな。みんな、知りたいと思って読んでくれるんじゃないかな。

ラーメン屋さんの前を通ったら、いいにおいがしたよね。

おなかが鳴っちゃったことも入れてみたら? グーって大きな音がして、みんな笑ったよね。

お店の人が言ったことは、かぎかっこを使うんだよ。丸を付けるのを忘れないでね。

学区探検で体験したことを文章にしよう

題名「赤コースのひみつを教えるよ」

【初め】
ぼくは、赤コースのたんけんで、ラーメンやさんを見つけました。

【中】
おいしそうなだしのにおいがして、おなかがグーッとなりました。お店の方がいたので、一番人気のメニューは何かを聞いてみたら、「一番人気は、しょうゆラーメンだよ。とてもおいしいよ」と教えてくれました。

【終わり】
ぼくは、こんど、家の人といっしょに食べに行きたいと思いました。みなさんも、ぜひ、赤コースのラーメンやさんに行ってみてください。

アイデア3 秋の学区探検に向けて、確かめてみたい「ひみつ」を知る活動にする

生活科の秋の学区探検は、春の探検を経て、さらに調べたいところを自分で選択し、働く人や地域の様子などに視野を広げながら、考えを深めていく活動になります。そこで、友達の書いた文章から地域の「ひみつ」を知り、秋の探検で行くコースを考えるという目的をもたせ、文章の「よさ」を見付けていく活動を展開します。

それにより、読もうとする意欲をもたせることができ、「分かりやすさ」にかかわる文章のよいところを見付けやすくなります。文章を読み合う活動では、ともすると内容のおもしろさやよさに目が行ってしまい、評価の視点が文章の組み立てや表現の仕方などから外れてしまうことがあります。

この活動では、友達の文章を進んで読み、構成のよさや、語句や文のつながりを意識して、「分かりやすい文章」を実感できることが大切です。

◯◯さんの文章は、とても分かりやすいですね。どうしてかな?

など教師が問いかけることで、構成のよさに目を向けさせるようにしましょう。

題名に「ひみつ」と書いてあったので、読んでみたいなと思いました。

題名を工夫すると、読んでみたいなと思えることが分かりました。

においのことを書いていて、工夫していると思いました。どんなにおいなのかな、と気になりました。

終わりに、思った事やおすすめの言葉が書いてあるのがいいなと思いました。

イラスト/やひろきよみ 横井智美

『教育技術 小一小二』2019年7/8月号より

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