不登校②【わかる!教育ニュース #79】

先生だったら知っておきたい、様々な教育ニュースについて解説します。連載第79回のテーマは前回に引き続き、「不登校」です。
目次
不登校の小中学生は35万3970人で、過去最多を更新
前回の本欄で、不登校の子の実態に沿った「特別の教育課程」を創設する動きを取り上げました。様々な対策が講じられ始めた不登校ですが、現状はどうなっているのでしょうか。文部科学省が先日公表した、最新の調査結果を見てみましょう(参照データ)。
2024年度に不登校だった小中学生は35万3970人で、過去最多をまた更新。初めて30万人を超えた前年度を7488人上回り、12年連続で増加しています。内訳は、小学生が前年度を7334人上回る13万7704人、中学生が154人多い21万6266人。例年通り、学年が上がるにつれて増える傾向です。
年90日以上学校に行っていない長期欠席の子は19万1958人で、全体の54.2%。例年5割強を占めており、「不登校の長期化」は依然として課題です。
前年度から不登校が続く子は小学生6万7285人で、前年度より1万1362人増加。中学生も7598人多い、13万2857人です。新たに不登校になった子は、小中併せて1万1472人減って15万3828人でしたが、9年ぶりの減少とは言え、まだ高水準です。
