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ICT 機器を授業にどう有効活用する?<中高教員の実務>

連載
中高教員の実務

創価大学大学院教職研究科教授

宮崎 猛

文京学院大学名誉教授

小泉博明

ここ数年でデジタル教科書や資料の電子化の流れが進み、今後もICT機器を活用した授業によって主体的な学びの実現が期待されます。

編著/小泉博明・宮崎 猛

【特集】中学校・高校教師 実務のすべて#40

ICT 機器とは、具体的にどんな機器を指し、どのように授業で活用すればよいのですか? チョークと黒板で授業するスタイルではダメなんですか?

ICT 機器には、パソコンやタブレットPC、電子黒板、プロジェクタなどがあります。これらの機器を活用すれば、視覚的な映像資料を提示することや、生徒に自ら調べ物や発表させる機会を増やすことが可能です。ICT 機器の活用で、生徒が主体的に授業に参加したり、理解を深めたりする効果が望めます。

タブレットPC導入と活用の高まり

2020年度から、学校教育におけるICT環境の充実を図る「GIGAスクール構想」により、全国の生徒に一人一台ずつタブレットPC保有の整備が進みました。

タブレットPCを活用する初期段階では、気軽に検索できるインターネットでの調べ物が一般的な使用例です。また、簡単にスライドの作成ができることから、プレゼンテーションに活用する事例も多く見られます。その他、電子黒板と併用して、授業中の意見交換や共有に利活用している例も挙げられます。

デジタル教科書の導入や資料の電子化(ペーパーレス)の流れが高まっていることから、授業支援システムの充実や支援サービスの提供も進められています。

授業での主な活用事例

多くの教科、科目の授業でICT機器が活用されています。下記にその一例を示します。

数学

解法を書いた生徒のノートを撮影して、投影した電子黒板に書き込みながら説明をする。

理科

細かくて見えないミクロの世界など、映像や画像を拡大して表示することで理解を深める。

社会・地歴

勢力図や地形図などをタブレット上に表示することで、教科書や資料集では小さくて見づらかった点を改善する。

英語

長文などの板書の時間を短縮して、熟語や構文などの箇所を色別で示す。また、音声によるリスニングの問題に個々に取り組む。

体育

走力運動による筋肉の動きを生徒同士で撮影し合い、よい走りと改善すべきところを話し合う。

活用の目的と学習スタイル

イラスト/タバタノリコ・畠山きょうこ

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