• 勉強マーク小学館ロゴ
  • facebookアイコン
  • twitterアイコン

特別な支援が必要な新一年生がいるときは【支援センスをチェック】

2019/3/26

四月には、いよいよかわいい1年生が入学してきます。子どもたちも先生方もドキドキわくわく。ただ、先生方は、期待以上にいろいろな不安を抱えながら入学式を迎えることでしょう。とくに、特別な支援が必要だと思われる「気になる子」については……。

支援が必要な子どもに対して、正しい知識と子どもを見る目で、支援のセンスを磨いていきましょう。岡山県公立小学校教諭 南惠介先生に、お話をお伺いしました。問いに対する答えを自分で考えながら、読み進めてみてください。

Q1 入学式に向けて気をつけることは何ですか?

一年生歓迎会イメージ
写真/大庭正美

例えば、幼稚園や保育園からの引き継ぎの際、気になるお子さんはいませんでしたか?
・行事になかなか参加できなかった
・卒園式のときに落ち着かなかった
・コミュニケーションが取りづらい
・片づけができない
毎年クラスに数人は、行事や式典に参加するのが苦手なお子さんがいます。また、新しい場所に行くと落ち着かなくなるお子さんもいます。さて、そういうお子さんに対してどのような手立てを打つことができるでしょうか。

Point1 にっこり笑顔

初めての場所は誰でもドキドキするものですよね。支援が必要だと言われる子はなおさらです。入学式当日、ドキドキしているお子さんに対して、まずはにっこり笑顔で迎えましょう。それだけで安心して、緊張のために不適切な動きをすることが少なくなります。

Point2 一日の見通しをもたせる

登校してから式までの間に、礼法指導を行うことも多いと思いますが、そこで「入学式で何をするのか」を具体的に伝えておくとよいでしょう。例えば、次のようなイラストの入った予定表を子どもたちの前に提示することで、入学式の見通しが立ちます。

入学式の日のスケジュール
入学式の日のスケジュール イラスト/大橋明子

それでも、もっと大変な状況になるかもしれない。そう考えるならば、「気になる子」だけ別の日にリハーサルを行うと有効な場合があります。入学式の準備が整った式場で、場所や順序の確認を少しでもしておくと、随分違います。「できるようにする」ではなく、「経験させる」「慣れさせる」という感覚でよいでしょう。そして、「大丈夫だよ、きっとうまくいくよ」と勇気づけることも大切です。

Q2 最初の一週間で気をつけることは何ですか?

最初の一週間は一年生にとって新しいことばかり。失敗をできるだけ少なく、安心してスタートしたいものです。さて、あなたならどのようなことに気をつけますか?

Point1 ものや部屋の場所は図や写真で示す

どこに何を置くか、口で教えてもわかりにくい子がいます。もちろん、教えたからと言ってすぐにできるわけでもありませんが、どうしたらよいかがわかったら少しずつできるようになっていくものです。
そこで、ここでも図や写真を活用します。次の写真のように「一目でわかるようにしておく」ことは、いろいろな場面で役に立ちます。

ロッカーの使い方をわかりやすく
ロッカーの使い方をわかりやすく

Point2 何をするかをはっきりさせる

例えば、次の写真のように、することを「簡単に」示しておくだけでも、子どもたちは安心します。「チャイムが鳴ったら終わり」が、わかりづらい子もいます。「終わり」をはっきり示すことで、がんばれる子も多いものです。

毎日することを明文化することで安心
毎日することを明文化することで安心

Point3 体を動かす時間をつくる

体を動かしたくて、いらいらしている子はいませんか? そもそも入学したての1年生が、長い時間じっとしていられないということは、しっかり理解しておきましょう。動きが止まりにくい子なら、なおさらです。体を多く動かすことで、落ち着いてくる子どもは多いのです。授業中に「10秒ジャンプしよう」だけでも、子どもの落ち着き方が変わってきます。

『小一教育技術』2017年4月号より

関連する記事

クラス記事一覧

多様な子供の理解と支援~LGBTなどの子の場合~

最近、LGBT、性的マイノリティ、性同一性障害という言葉をよく耳にしませんか? なかなか可視化はしづらいけれど、割合から推測すればクラスの中に1人~2人いるであ…

一人一人の毎日をしっかり見取る! ベテラン教師6つの技

クラスで一番困っている子、苦しんでいる子は、毎日違います。その日、クラスで一番頑張っている子も、毎日違います。毎日、一人一人を見取る努力をし、できるだけ理解して…

2019/7/14

夏休み前の生徒指導は「安全」「健康」「計画」で

いよいよ子供たちが楽しみにしている夏休みが始まります。こんなときこそ生徒指導が大事。長い夏休みをどのように過ごすかで、二学期のスタートがスムーズになるかどうかが…

一学期後半のあるあるトラブル対応術・一年生編

一学期後半に入るこの時期、一年生の学級で起きがちなトラブル例を挙げ、 その対処法についてアドバイスします。【CASE 1】学習中に勝手に水分補給をしている【CA…

一学期後半のあるあるトラブル対応術・二年生編

一学期後半に入るこの時期、二年生の学級で起きがちなトラブル例を挙げ、 その対処法についてアドバイスします。【 CASE 1】外遊びが中止になり、子どもが落ち着か…

通信簿を見る子どものイラスト
1年生 はじめての通知表 子どもと保護者が喜び合えるものにしよう!

「通知表」に初めて出合う子供たち。保護者は、わが子が評価される楽しみと同時に、不安も感じています。「初めて」だからこそ、子供たちに対しても保護者に対しても、通知…

生徒指導
子どもの自立を促す生徒指導とは

一学期も終盤を迎え、学級のルールも浸透してきたころでしょうか。中には、うまくいっているところと、そうでないところもあるでしょう。そこで、子どもたちと一緒に、学級…

夏休み直前! 二学期ステップアップに向け「一学期の振り返り」を

ようやく、一学期が終わろうとしています。4月以来、走り続けた一学期。一定の成果と満足感はあるものの、何もかもうまくいったわけではないことでしょう。この機会に一学…

夏休み前のセルフチェック指導

一学期もいよいよ終盤にさしかかってきましたが、学級の様子はどうでしょうか。日々の指導には、教師の根気と見守る気持ちが必要です。細かいことでも見逃さず、「目配り」…

学級づくりで活躍 グループじゃんけん2選

新学期や席替えをした時など、新しいグループができたとき、グループで楽しめるじゃんけんゲームをしてみましょう。何を出すか話し合って一つに決めたり、相手の言うことを…

もっと見る