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特別な支援が必要な新一年生がいるときは【支援センスをチェック】

2019/3/26

四月には、いよいよかわいい1年生が入学してきます。子どもたちも先生方もドキドキわくわく。ただ、先生方は、期待以上にいろいろな不安を抱えながら入学式を迎えることでしょう。とくに、特別な支援が必要だと思われる「気になる子」については……。

支援が必要な子どもに対して、正しい知識と子どもを見る目で、支援のセンスを磨いていきましょう。岡山県公立小学校教諭 南惠介先生に、お話をお伺いしました。問いに対する答えを自分で考えながら、読み進めてみてください。

Q1 入学式に向けて気をつけることは何ですか?

一年生歓迎会イメージ
写真/大庭正美

例えば、幼稚園や保育園からの引き継ぎの際、気になるお子さんはいませんでしたか?
・行事になかなか参加できなかった
・卒園式のときに落ち着かなかった
・コミュニケーションが取りづらい
・片づけができない

毎年クラスに数人は、行事や式典に参加するのが苦手なお子さんがいます。また、新しい場所に行くと落ち着かなくなるお子さんもいます。さて、そういうお子さんに対してどのような手立てを打つことができるでしょうか。

Point1 にっこり笑顔

初めての場所は誰でもドキドキするものですよね。支援が必要だと言われる子はなおさらです。入学式当日、ドキドキしているお子さんに対して、まずはにっこり笑顔で迎えましょう。それだけで安心して、緊張のために不適切な動きをすることが少なくなります。

Point2 一日の見通しをもたせる

登校してから式までの間に、礼法指導を行うことも多いと思いますが、そこで「入学式で何をするのか」を具体的に伝えておくとよいでしょう。例えば、次のようなイラストの入った予定表を子どもたちの前に提示することで、入学式の見通しが立ちます。

入学式の日のスケジュール
入学式の日のスケジュール イラスト/大橋明子

それでも、もっと大変な状況になるかもしれない。そう考えるならば、「気になる子」だけ別の日にリハーサルを行うと有効な場合があります。入学式の準備が整った式場で、場所や順序の確認を少しでもしておくと、随分違います。「できるようにする」ではなく、「経験させる」「慣れさせる」という感覚でよいでしょう。そして、「大丈夫だよ、きっとうまくいくよ」と勇気づけることも大切です。

Q2 最初の一週間で気をつけることは何ですか?

最初の一週間は一年生にとって新しいことばかり。失敗をできるだけ少なく、安心してスタートしたいものです。さて、あなたならどのようなことに気をつけますか?

Point1 ものや部屋の場所は図や写真で示す

どこに何を置くか、口で教えてもわかりにくい子がいます。もちろん、教えたからと言ってすぐにできるわけでもありませんが、どうしたらよいかがわかったら少しずつできるようになっていくものです。
そこで、ここでも図や写真を活用します。次の写真のように「一目でわかるようにしておく」ことは、いろいろな場面で役に立ちます。

ロッカーの使い方をわかりやすく
ロッカーの使い方をわかりやすく

Point2 何をするかをはっきりさせる

例えば、次の写真のように、することを「簡単に」示しておくだけでも、子どもたちは安心します。「チャイムが鳴ったら終わり」が、わかりづらい子もいます。「終わり」をはっきり示すことで、がんばれる子も多いものです。

毎日することを明文化することで安心
毎日することを明文化することで安心

Point3 体を動かす時間をつくる

体を動かしたくて、いらいらしている子はいませんか? そもそも入学したての1年生が、長い時間じっとしていられないということは、しっかり理解しておきましょう。動きが止まりにくい子なら、なおさらです。体を多く動かすことで、落ち着いてくる子どもは多いのです。授業中に「10秒ジャンプしよう」だけでも、子どもの落ち着き方が変わってきます。

『小一教育技術』2017年4月号より

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