小学生の頃の思い出|大野八生さん(絵本作家)
雑誌『教育技術 小一小二/小三小四/小五小六』では、月替わりで人気の高い絵本作家に表紙用のイラストの作画をお願いしています。本コーナーでは、その絵本作家さんに、小学生の頃の思い出を綴っていただきます。今回は、2020年2月号のイラストを担当していただい大野八生(やよい)さんです。

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高校までは獣医になるつもりだった

子どものころから、庭で植物を見たり、何かを育てたり、絵を描くことがとても好きでした。
しかし、高校生まで、ずっと獣医になりたいと思っていた私が大人になって、庭の仕事、絵の仕事をさせていただくことになるなんて思いもしませんでした。
時々、今まで進んできた、私のちっぽけな道のりを思い返してみることがあります。そこにはたくさんの失敗と回り道、無駄そうなことが。しかし、その中でたくさんの大切な人との出会いがありました。
違う仕事に就いているときも、家で植物をたくさん育て、絵を描く。趣味の延長でしかないときも長くありました。それでもずっと好きなことを続け、真摯に進んでゆくとすっと誰かに出会ったり、チャンスがふと訪れてくれました。このことには、本当に感謝しています。