子どもたちが学校不適応にならないために。あたたかい学級づくりのためのショートアクティビティ


今日の学校現場では、不登校をはじめとする「学校不適応」が大きな課題となっています。子どもが学校で過ごすほとんどの時間は「学級」においてです。つまり学級集団をあたたかく、自他を尊重し合える関係にすることでストレスは軽減され、子どもは「学校が楽しい」と感じます。
そこで今回はあたたかい学級づくりのためのショートアクティビティを紹介します。
【連載】ストレスフリーの教室をめざして #05
執筆/埼玉県公立小学校教諭・春日智稀
これまでの記事をまだご覧になっていない方は、ぜひこちらもご覧ください。
<第1回目:小学校の教室で「子どものストレス」をゼロにするために。やってみよう、ストレスマネジメント教育>
<第2回目:実践! 小学校のストレスマネジメント教育~高学年の授業展開をもとに~>
<第3回目:ストレスは小さくなる? 小学校中・高学年のストレスマネジメント教育~ものの見方・考え方を変えてみよう>
<第4回目:ほっと一息 やってみようリラクゼーション法>
1 なぜ今、あたたかい学級づくりが必要なのか
今日、学校が抱えている「学校不適応への対応」という大きな課題。この背景には、急激な社会の変化や地域社会関係の希薄化など様々な要因が考えられますが、子どもが「本音」を語ることが難しくなっているのではないか、と筆者は考えています。「表情は笑っているけれど、心の中では泣いている」という子どもがいたとしても、先生がそれに気づくのは簡単なことではありません。
そんな今だからこそ、あたたかい学級づくりを通して子ども一人一人の「本音」を引き出し、自他のかけがえのなさをはっきりと感じさせることが必要だと考えています。
2 ショートアクティビティの展開
①説明
何のためにこのアクティビティを行うのか、アクティビティのルール等について教師が説明します。
②アクティビティ
実際にアクティビティを体験します。
③シェアリング
アクティビティをやってみての感想などを共有します。