個別最適な学びを教室で実現するAI型教材「Qubena」が教科書に準拠!開発元が明かすその狙いとは【PR】
PR/株式会社COMPASS
学習eポータル+AI型教材「Qubena(キュビナ)」を提供する株式会社COMPASSが、教科書準拠の「Qubena教科書×AIコンテンツ」のリリースを発表しました。Qubenaがどう変わるのか、そして、これからどのように進化していくのか、COMPASS社の取締役CLO(Chief Learning Officer)の木川俊哉氏に聞きました。
木川俊哉(きがわしゅんや)
COMPASS取締役・CLO(Chief Learning Officer)
慶應義塾大学環境情報学部卒業。千葉県で個別指導塾セイルアカデミーを共同経営後、2014年にCOMPASSへ参画。プロダクト開発から現場での活用実践まで幅広く携わり、2022年より現職。
目次
学習eポータル + AI型教材「Qubena」とは、どんなサービス?
ー AI型教材「Qubena(キュビナ)」が、いよいよ教科書準拠になるということですが、まず、Qubenaとはどのようなサービスなのか教えてください。
COMPASS 木川
Qubena(キュビナ)は、現在全国で約2300の小中学校に導入され、約100万人、つまり10人に1人くらいの子供たちが利用しているAI型教材です。小1から中3までの「算数・数学」「英語」「国語」「理科」「社会」に対応しており、AIが子供たちの学習ログを分析し、一人一人に個別最適化された問題を出しています。2022年9月には学習eポータルの機能を追加して、「学習eポータル+AI型教材」になりました。
QubenaのAIの役割は「理解」と「定着」のサポートです。問題を解いていく中でつまずくポイントや、理解するのにかかる時間は、子供たちによってそれぞれ違います。そこでまず「理解」のAIは、正誤だけでなく、解答内容や説明やヒントを見たかどうかなど、子供たちの一問ごとの解答プロセスを分析し、一人一人に最も適した次の問題を出し分けていきます。
そして子供たちの学習成果は可視化され、「習熟度」がA〜Dで示されます。子供たちは、自分が何を理解していて何が理解できていないかを客観的に知って、次にどこを学習するかを考えることができます。「理解」のAIは、子供たちが学習サイクルを自分で回していくためのお手伝いをしているわけです。
一方、「定着」のAIは、忘却ロスを最小化する働きをします。覚えたことは誰でも忘れるので、復習しながら知識を定着させていくのですが、人それぞれ忘れるスピードも、覚えるのにかかる時間も違います。そこで、「定着」のAIは、学習ログから一人一人の習熟度と忘却時期を解析して、ちょうど忘れかけた頃に復習の問題を出します。そうすることで、効率的に記憶の定着をサポートできるのです。
ー Qubenaの学習メニューはどんな構成になっていて、子供たちや先生はどのように活用しているのでしょう。
COMPASS 木川
Qubenaには、教科ごとに、学習する問題を選択できる「問題一覧」、先生が配信する「ワークブック」、AIが学習履歴から抽出して出題する「5分間復習」があります。
授業内では、「問題一覧」からその日の学習の範囲を先生が指定する他、前時の復習やその日の学習の理解度確認のために「ワークブック」も利用されています。「ワークブック」はAIによる個別最適な出題にも対応しており、家庭学習で使用されることも多いです。「5分間復習」は、「定着」のAIが自動的に抽出した問題で短い時間で効率的に学習ができるので、テストの前の復習や、普段の学習の習慣化に活用されています。
先生は、「Qubenaマネージャー」を使って、ワークブックの問題を作って配信したり、児童生徒一人一人の学習履歴を確認したりできます。リアルタイムで収集分析される結果を見て、つまずいたり、集中力が切れたりしている子供たちをその場でサポートすることも可能になります。今まで先生には見えなかった家庭学習のログも含めて、すべてのデータが蓄積され、それを学習指導や、成績評価に活用することができるのです。
教科書準拠で、授業でも家庭でもより活用がスムーズに
ー そのQubenaがいよいよ教科書に準拠する、ということですが、教科書対応にした理由、狙いを教えてください。
COMPASS 木川
これまで、Qubenaに搭載している問題は、学習指導要領に基づいた内容で、利用教科書を問わない標準版のみでした。もちろんそれだけでも学校で十分活用していただいていたのですが、先生たちの声を聞くうちに、しっかりと教科書に準拠することで、もっと使いやすくなることに気づいたのです。
例えば標準版の問題は、各学校で使っている教科書とは単元の並び順や目次が違ったり、取り扱っている題材や用語が違ったりしていました。そうすると、Qubenaで授業の復習を行うとき、先生たちが教科書の内容に当てはまる問題を探すのに手間がかかってしまいます。さらに、子供たちも家庭学習で授業と違う題材が出てくると混乱することもあります。
それなら、QubenaのAI教材を教科書に準拠させ、使用している教科書と一致した内容で、個別最適な問題を出していければよいではないか、ということになったわけです。このたびリリースされる「Qubena 教科書×AI コンテンツ」では、ほぼ全ての主要教科書に対応させることができました。もちろん従来のQubenaの問題も引き続き使えるので、どちらも自由に使っていただけます。
ー 今までのQubenaとは、具体的にはどのように変わりますか。
COMPASS 木川
「Qubena 教科書×AI コンテンツ」では、機能とコンテンツの2軸のアップデートをおこなっています。
まず機能のアップデートは、教科書に合わせて学べるようにしたことです。教科書の目次とQubenaの画面が完全に一致しているので、教科書で今日勉強した部分をすぐに選んで復習ができます。Qubenaの標準版のコンテンツも、目次は教科書対応の並びになります。
一方のコンテンツのアップデートは、教科書の内容をそのまま問題に反映させたことです。例えば国語なら、教科書に掲載されている作品と同じものがQubenaの問題に出てきます。英語も教科書にあるダイアログを使った問題が出題され、理科の教科書に載っている観察対象が「へちま」なら、問題に「アブラナ」が出てくることはありません。まだ知識が一般化されていない低学年の子供たちも、教科書に内容が一致していることで、戸惑うことなく学ぶことができます。
今、AIを搭載したドリルはいろいろなものがありますし、教科書準拠の紙の問題集もたくさんあります。でも、教科書にこれだけ準拠できたAIドリルは、Qubenaだけです。教科書と同じ作品、事例を扱った問題を、精度の高いAIが個別最適に選ぶことで、子供たちの主体的な学びを今まで以上にしっかり後押しすることができると思っています。先生にとっても、教科書対応で使いやすくなった分、授業をいろいろ工夫する余地が広がると思います。
ー Qubenaは、学習eポータルとしてMEXCBTをはじめ様々なサービスとの連携を進められています。今回さらに教科書との連携を実現しましたが、今後はどのようなサービス展開を考えていますか。
COMPASS 木川
はい、おっしゃるとおりQubenaは昨年「学習eポータル」としてのサービスを開始し、Qubenaを介して文部科学省CBTシステム(通称MEXCBT:メクビット)の利用もできるようになりました。
子供たちが学習するときは教科書を使います。そして問題集をやり、さらにプリントを配布してテストをします。この3つの活動は、それぞれ独立して行われていますが、実際は連続した学習活動なので、本来であればデータを連携させて、シームレスに学べるようにすることが望ましいのです。
Qubenaが学習eポータルとしてMEXCBTと連携したことで、子供たちは日常的に使っているQubenaをプラットフォームとして、先生から配信されるMEXCBTの問題をすぐに解けるようになりました。こうしてテストとドリルがつながり、さらに今回の教科書準拠の対応で教科書とドリルがつながり、子どもたちを中心としたシームレスで個別最適なデジタル学習基盤を一歩ずつ実現しています。
今後、子供たちの学びをより深化させるため、デジタル教科書の開発会社とも協力してデータの連携を進めています。Qubenaの問題とそこに紐づくデジタル教科書のコンテンツを自由に行き来できるような連携を来年度中に実現したいと考えています。
教科書対応のAI型教材が、先生の負担を大幅に軽減
ー AI型教材を使うのは初めてだったり、ICTに苦手意識を持っていたりする先生もいます。Qubenaは誰でも簡単に使えますか。実際に使っている先生たちの反応はどうでしょう。
COMPASS 木川
「Qubenaマネージャー」は、ICTに慣れていない先生にも使いやすい仕組みです。もともとできるだけ操作に必要なクリック数を少なくするような設計で、直感的に使えることを意識して作っているので、ワークブックの配信も学習履歴の確認もかんたんに行うことができます。利用している先生たちへのアンケートからは、「ICTに不慣れな教員も、Qubenaであれば活用することができた」「ICT活用に対するハードルが下がった」といった声がありました。
今までは子供たちの理解度を知るために、先生たちは問題のプリントを作って印刷して配布し、回収して採点するといったことに多くの時間を使っていたと思います。それがQubenaを利用することで、問題を選んでワークブックを配信するのに数分しかかからなくなりました。採点、集計もすぐに反映されるので、この部分の先生たちの手間を大きく削減することができます。先生たちからは、「宿題の準備・処理(提出有無のチェックや丸付け)の業務量が減った」「タブレット持ち帰りによる家庭学習の課題にQubenaを使うことで、業務軽減に繋がった」などの声が複数届いています。
Qubenaには、Qubena活用ナビ[Qubena-Navi(キュビナビ)]というサポートサイトがあり、また、サポートセンターへの問い合わせも受け付けています。導入時の研修もおこなっていて、先生たちへのサポートには自信を持っています。この点についても、先生たちからは、「困った時にすぐに相談できる体制が整っている」「サポートセンターに丁寧に対応してもらい、スムーズに問題が解決できた」という声をいただいています。
今回、教科書準拠となることで、さらに先生たちの負担は減るはずです。細かい業務の負担が大幅に軽減されれば、先生たちはより子供たち一人一人に寄り添って声をかけることができるようになり、授業の改善にももっと多くの時間を使えるようになります。Qubenaの導入は、先生たちの働き方改革につながると確信しています。
AI型教材の活用で、子供たちの主体的に学ぶ力がアップ
ー 子供たちがAI型教材を利用することで、実際にはどんな成果が上がっていますか。
COMPASS 木川
2021年から2023年にかけて、Qubenaを導入している大阪府門真市の小中学校と東大阪市の小学校で、効果検証の調査を行いました。いずれも2回の学力調査の間のQubenaでの学習ログを収集して、テスト結果との相関を調べています。その結果、1週間あたりの「利用頻度」が高く、Qubena独自の習熟度指標による「習熟度」が高い児童生徒ほど、学力が高くなる傾向があることがわかりました。
Qubenaでは習熟度が可視化されているので、間違えた問題だけ選んでやり直すことができますし、復習をしたことがわかる印がついたりして、ふだんあまり楽しくない復習も、やりやすい仕組みになっています。授業で後れを取ってしまった子供が自力で学んで追いつくのはかなり難しいものですが、その時、AIがアシストすることで、意外に自分でもできると気づいて、やる気が出ることもあります。
Qubena導入後の子供たちの変化についてアンケートで聞いたところ、「自主的に復習に使う児童が増えた」「手軽に取り組めるため、紙ベースの課題だと取り組みが遅い児童も進んで問題を解く様子が見られた」「自身の課題に応じた取組をする意識が高まった」などの答えがありました。AIによって、より意欲的、主体的に学ぶ態度が育まれ、それが学力向上につながっているのだと思います。
今回、教科書準拠になることについて、先生たちからは、「教科書に準拠した問題だと子ども達も解きやすいし、活用の幅が広がる」「予習、学習中、復習と、どの場面でも活用できそう」「学習の定着を図ったり、理解度を確認したりする上で最適だから」「児童自身が自分に合った内容の問題をすぐに選べるので、授業内で活用する場面が一気に増えると思う」といった期待の声をいただきました。
私たちは、Qubenaで知識・技能の習得を効率化することで、子供たちが「未来を創る力」を育むための時間の創出に取り組んできました。「未来を創る力」とは、柔軟に知識を使いこなし、自ら課題を見つけて解決していく力です。先生たちには、教科書対応でさらに使いやすくなるQubenaを活用して、子供たちが未来を生き抜く力をつけるための学びの時間を、たくさん作っていただきたいと思っています。
Qubenaのアダプティブラーニング(個別最適な学び)が、子供たちの基礎力向上だけでなく、主体的な学びに貢献していること、そして、先生たちの業務負担が減って、子供たち一人一人に向き合う指導や授業研究の時間が増えているという事実に、AI型学習の未来は明るいと感じました。教科書対応で、さらに活用の幅が広がるQubenaの今後に期待が膨らみます。(取材・執筆/石田早苗)
「Qubena(キュビナ)」教科書対応についての詳細はこちらをご覧ください。
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「Qubena 教科書×AI コンテンツ」(外部リンク)
1/20開催のオンラインイベントでは、「Qubena(キュビナ)」の教科書対応について開発担当が詳しく紹介するとともに、学力効果に関する効果検証結果を発表します。
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