小6らくらくUnit 6「Let’s think about our food.」④【モトヨシ先生のスライドde外国語】
パワーポイント教材を映すだけで授業を進められる「モトヨシ先生のスライドde外国語」。今回は、NEW HORIZON Elementary English Course 6 Unit 6「Let’s think about our food. ~食材を通じて世界のつながりを考え、メニューを発表しよう~」第4時(…から来た、産地は~です。~ is from ~の表現を言ったり、書いたりして慣れよう)の授業案です。本好利彰先生が作成したパワーポイント(スライド)教材1つで、外国語活動の授業をらくらくクオリティアップ!
執筆/福島県公立小学校教諭・本好利彰
監修/拓殖大学教授・居村啓子
目次
スライドは学級の実態に合わせて修正して使いましょう
小学6年生の「NEW HORIZON Elementary English Course 6」のUnit 6「Let’s think about our food. ~食材を通じて世界のつながりを考え、メニューを発表しよう~」全8時の4時目の授業の流れです。本時も、私が作成したパワーポイント(スライド)を使った授業を紹介します。学級の実態に合わせて修正し、活用してください。
パワーポイント(スライド)を使った授業の進め方
この記事の最後で、パワーポイントのファイルをダウンロードできるようになっています。必要な教師の発話やイラスト、音源などを挿入してあり、この資料を使うことで1時間の授業を行うことができるように作成してあります。このスライドを活用して、クリックしながら授業を進めてみてください。
- クリックでスライドを進めるだけで、スムーズに授業を行えます。
- デジタル教科書を使用する場合は、パワーポイントから切り替えてください。
目標と授業の流れ
○単元のゴール
食材を通じて世界のつながりを考え、メニューを発表しよう。
○本時の目標
…から来た、産地は~です。~ is from ~の表現を言ったり、書いたりして慣れよう。
【聞くこと】
●知識・技能
〈知識〉
・I ate~. I usually eat ~. ~ is from…. ~ is in the… group. およびその関連語句などについて、理解している。
〈技能〉
・食材を通じた世界のつながりや食べ物の栄養素などについて、聞き取る技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
・世界と日本との関係を知るために、食材を通じた世界のつながりや食べ物の栄養素などについて、短い話の概要を捉えている。
●主体的に学習に取り組む態度
・世界と日本との関係を知るために、食材を通じた世界のつながりや食べ物の栄養素などについて、短い話の概要を捉えようとしている。
・外国語の背景にある文化に対する理解を深めるために、海外の国について、短い話の概要を捉えようとしている。
【読むこと】
●知識・技能
〈知識〉
・食材を通じた世界のつながりや食べ物の栄養素などについて、簡単な語句や基本的な表現を理解している。
〈技能〉
・食材を通じた世界のつながりや食べ物の栄養素などについて、書かれた英文を理解する技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
・世界と日本との関係を知るために、食材を通じた世界のつながりや食べ物の栄養素などについて、書かれた簡単な語句や基本的な表現の意味が分かり、声に出して読んでいる。
●主体的に学習に取り組む態度
・世界と日本との関係を知るために、食材を通じた世界のつながりや食べ物の栄養素などについて、書かれた簡単な語句や基本的な表現の意味を分かろうとし、声に出して読もうとしている。
【話すこと】
●知識・技能
〈知識〉
・I ate~. I usually eat ~. ~ is from…. ~ is in the… group. およびその関連語句などについて、理解している。
〈技能〉
・食材を通じた世界のつながりや食べ物の栄養素などについて、I ate~. I usually eat ~. ~ is from…. ~ is in the… group. およびその関連語句などを用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合う(話す)技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
・世界と日本との関係を知るために、食材を通じた世界のつながりや食べ物の栄養素などについて、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合っている(話している)。
●主体的に学習に取り組む態度
・世界と日本との関係を知るために、食材を通じた世界のつながりや食べ物の栄養素などについて、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合おう(話そう)としている。
・外国語の背景にある文化に対する理解を深めるために、地産地消カレーについて、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合おうとしている。
【書くこと】
●知識・技能
〈知識〉
・食材を通じた世界のつながりや食べ物の栄養素などについて、英文の語順などを理解している。
〈技能〉
・食材を通じた世界のつながりや食べ物の栄養素などについて、例文を参考に書く技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
・世界と日本との関係を知るために、食材を通じた世界のつながりや食べ物の栄養素などについて、例文を参考に書いている。
●主体的に学習に取り組む態度
・世界と日本との関係を知るために、食材を通じた世界のつながりや食べ物の栄養素などについて、例文を参考に書こうとしている。
○言語材料
(表現)What did you eat for ~? I ate ~. I usually eat ~. ~ is from…. ~ is in… group. など
(語彙)食べ物(rice など)、食事(breakfast など)、食材(pork など)、果物・野菜(broccoli など)
本時の流れ(例)
- 挨拶
- 単元のゴール、本時のめあての確認
- Small Talk
- パネルクイズ
- Writing
- デジタル教科書 Sounds and Letters
- ふり返り
各活動の流れ
①挨拶
元気に挨拶をして、What ○○ do you like? Are you ~? Do you ~? Can you ~? などの既習の簡単な質問をしてみましょう。第1時に紹介したクリスクロスという活動を取り入れてもよいと思います。
②単元のゴール、本時のめあての確認
単元のゴールと本時のめあてを確認しましょう。
③Small Talk
教科書P52に載っている Small Talk のトピック What did you eat last night? で児童同士がやり取りを行います。まずは教師の自己開示を含めて、ALTと本時のやり取りをデモンストレーションしましょう。次に、教師と児童で行います。最後に児童同士でやり取りを行います。
ペアを替えて何度か行ったら、教師は、やり取りをしていて困ったことはないか、児童に問います。児童が表現したいことや伝えたいことがあり、それらが既習事項から引き出せるようであれば、全体に問い、思考させます。児童が言いたいことが既習事項から引き出すことができない場合は、ALTや教師が個別に伝えます。その際も、他の児童が分かるようなシンプルな表現にする配慮が必要となります。
上記のスライドのような形で提示をすると、児童は、「1品だけでなく複数のものを食べた」などと伝えてくることもあるでしょう。その場合も and の使い方などを確認するよい機会となります。既習事項をスパイラルに繰り返すことで、学習内容の定着につながります。
この後に What did you eat for breakfast? など、ちょっとした変化を与えて Small Talk を行うこともできます。実態に合わせて行ってみてください。
④パネルクイズ
インターネットで簡単にパネルクイズを作成できるサイトを活用して学習を行いましょう。
JeopardyLabsというサイト(https://jeopardylabs.com/)は、パネルクイズを簡単に作成できるだけでなく、回答者グループの数などの設定もできます。ターゲットセンテンスでもある~ is from …の問題を時間をかけずに作成することができます。
私が以前作成した問題があるので、これを元に編集すれば、すぐ完成させられると思います。下のリンク先からアクセスして、ぜひ活用してみてください
★モトヨシ先生作成のパネルクイズ
Edit Template – JeopardyLabs(https://jeopardylabs.com/edit/unit-6-kasho)
※表示されたページ右側のCreate a Password欄に好きなパスワードを入力してClone & Editボタンをクリックすると、私の作成したパネルクイズを複製して編集できます。
下のパネルに行くにつれて得点が高くなっていきます。得点が上がるにつれて、難易度が高くなるようにクイズを作っていきましょう。
ただし、どこのパネルでも選択できるようにすると、児童が最初に「Sports, 500」などと高得点のパネルを選んでしまうということもありえます。ですので、以下のスライドを提示して、「まず100点か200点のパネルから選択するよ」とルールを決めてからクイズをスタートさせるとよいでしょう。
解答する順番は、パネルを選んだチームから答えるようにします。例えば、Team1 がパネルを選んだとします。Team1 が正解を答えることができなければ、次の Team2 が解答の権利を得ます。Team2 が正解を答えて得点を獲得したら、次に問題を選択するチームは Team3 です。
グループで相談する時間制限用に、60秒タイマーのスライドを準備してあるので、活用してください。
クイズの進め方は、学級の実態に合わせて行ってください。正解を確認したら、全体で発話するとよいでしょう。
⑤Writing
これまでに学習してきた表現を“なぞって”真似して書いてみる活動です。薄く印刷してあるところをなぞらせましょう。
ここでの指導のポイントは、教師が机間巡視をしながら Can you read this? と個別に発話させてみることです。ここで確認したいことは、音声と文字の一致です。児童が指示された英文をすらっと言えたとしたら、その児童の音声と文字の認識ができ始めていると評価することができます。逆にここで読むことができない場合は、教師自身の指導をふり返り、インプットやアウトプットが足りなかったと捉え、改善するための判断材料となります。
児童がなぞっている間、私はALTと手分けして、ワークシートにある英文をできるだけ多く読ませて評価するようにしています。また、文字を読むことが不安な児童もいるので、教師が Can you read this? と聞き、児童が Kimchi is from Korea. の文を発話したら、すかさず Very good. Kimchi is from Korea. と大きな声でその英文を言います。それは、その子に対しての支援ではなく、他の児童に聞かせるためです。
上位児童には全部読ませたり、ワークシートの質問をそのまま児童に聞いてみたりすることもできます。なぞりの活動のときこそ、机間指導が重要となります。ぜひ同じように指導してみて、自身の指導のふり返りの時間としてみてください。
⑥デジタル教科書 Sounds and Letters (P92)
デジタル教科書の音つなぎ①②の問題を行います。音声を聞いて、アルファベットの文字を書く活動です。デジタル教科書の音声で難しいと児童が感じているようであれば、教師やALTが再度繰り返し読んでみましょう。
⑦ふり返り
本時の学習をふり返り、全体で共有をしましょう。
居村啓子(いむらけいこ)
拓殖大学外国語学部英米語学科教授。言語学博士。児童図書出版社、児童英語教育機関勤務、立教大学異文化コミュニケーション学部助教、上智大学言語教育研究センター嘱託講師を経て現職。2020年よりNHKラジオ「小学生の基礎英語」講師を務める。研究テーマは「子どもの第二言語習得」、「フレーゾロジー」。
本好利彰(もとよしとしあき)
福島県公立小学校教諭。福島県小学校・中学校・千葉県小学校教諭を歴任。また地区外国語教育推進リーダーを務める。2018年より拓殖大学外国語学部で「小学校英語教育入門」を担当。2021年東京書籍アドバイザー。 2023年より東京書籍の会員制教育情報サイト「東書Eネット」にて実践事例、指導技術などを連載中。
パワーポイント(スライド)ダウンロード
6年Unit6-4パワーポイント(45スライド)、ワークシート(1点)
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構成/浅原孝子 イラスト/畠山きょうこ・やひろきよみ・横井智美 アニメーション/鶴岡信治 歌・チャンツ/本田有紀子