小6らくらくUnit 4「Summer Vacations in the World」③④【モトヨシ先生のスライドde外国語】

連載
モトヨシ先生のスライドde外国語(活動)~パワポで楽しくらくらくICT授業

パワーポイント教材を映すだけで授業を進められる「モトヨシ先生のスライドde外国語」。今回は、NEW HORIZON Elementary English Course 6 Unit 4「Summer Vacations in the World ~夏休みの思い出を紹介しよう~」第3時(was と is を使った英語のクイズを出したり、答えたりしよう)から第4時(was と is を使った英語のクイズ(他のクラスからの)に答えてみよう)までの授業案です。本好利彰先生が作成したパワーポイント(スライド)教材1つで、外国語活動の授業をらくらくクオリティアップ!

執筆/福島県公立小学校教諭・本好利彰
監修/拓殖大学教授・居村啓子

スライドは学級の実態に合わせて修正して使いましょう

小学校6年生の「NEW HORIZON Elementary English Course 6」のUnit 4「Summer Vacations in the World ~夏休みの思い出を紹介しよう~」全8時の3~4時目の授業の流れです。本時も、私が作成したパワーポイント(スライド)を使った授業を紹介します。学級の実態に合わせて修正し、活用してください。

パワーポイント(スライド)を使った授業の進め方

この記事の最後で、パワーポイントのファイルをダウンロードできるようになっています。必要な教師の発話やイラスト、音源などを挿入してあり、この資料を使うことで1時間の授業を行うことができるように作成してあります。このスライドを活用して、クリックしながら授業を進めてみてください。
パワポダウンロードへボタン

  • クリックでスライドを進めるだけで、スムーズに授業を行えます。
  • デジタル教科書を使用する場合は、パワーポイントから切り替えてください。

目標と授業の流れ

単元のゴール
自分たちの夏休みについて紹介する文を書いて、みんなで伝え合おう。
○本時の目標(1~2時)
③wasとisを使った英語のクイズを出したり、答えたりしよう。
④wasとisを使った英語のクイズ(他のクラスからの)に答えてみよう。

単元の評価規準(クリックすると各領域の評価規準が表示されます)

【聞くこと】
●知識・技能
〈知識〉

I went to ~. I enjoyed ~. I ate ~. It was ~. およびその関連語句などについて理解している。
〈技能〉
世界と日本の夏休みの過ごし方などについて、聞き取る技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
相手のことをよく知るために、世界と日本の夏休みの過ごし方などについて、短い話の概要を捉えている。
●主体的に学習に取り組む態度
相手のことをよく知るために、世界と日本の夏休みの過ごし方などについて、短い話の概要を捉えようとしている。
外国語の背景にある文化に対する理解を深めるために、海外の国について、短い話の概要を捉えようとしている。

【読むこと】
●知識・技能
〈知識〉
自分たちの夏休みの思い出を紹介することなどについて、簡単な語句や基本的な表現を理解している。
〈技能〉
自分たちの夏休みの思い出を紹介することなどについて書かれた英文を理解する技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
自分のことを伝え、相手のことをよく知るために、自分たちの夏休みの思い出を紹介することなどについて書かれた簡単な語句や基本的な表現の意味が分かり、声に出して読んでいる。
●主体的に学習に取り組む態度
自分のことを伝え相手のことをよく知るために、自分たちの夏休みの思い出を紹介することなどについて書かれた簡単な語句や基本的な表現の意味を分かろうとし、声に出して読もうとしている。

【話すこと】
●知識・技能
〈知識〉

I went to ~. I enjoyed ~. I ate ~. It was ~. およびその関連語句などについて理解している。
〈技能〉
I went to ~. I enjoyed ~. I ate ~. It was ~. およびその関連語句などを用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合う(話す)技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
自分のことを伝え、相手のことをよく知るために、自分たちの夏休みの思い出を紹介することなどについて、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合っている(話している)。
●主体的に学習に取り組む態度
自分のことを伝え、相手のことをよく知るために、自分たちの夏休みの思い出を紹介することなどについて、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合おう(話そう)としている。
外国語の背景にある文化に対する理解を深めるために、日本の夏について、簡単な語句や基本的な表現を用いて、お互いの考えや気持ちなどを伝え合おう(話そう)としている。

【書くこと】
●知識・技能
〈知識〉

自分たちの夏休みの思い出を紹介することなどについて、英文の語順などを理解している。
〈技能〉
自分たちの夏休みの思い出を紹介することなどについて、例文を参考に書く技能を身に付けている。
●思考・判断・表現
自分のことを伝えたりするために、自分たちの夏休みの思い出を紹介することなどについて、例文を参考に書いている。
●主体的に学習に取り組む態度
自分のことを伝えたりするために、自分たちの夏休みの思い出を紹介することなどについて、例文を参考に書こうとしている。

○言語材料
(表現)
I went to ~. I enjoyed ~. I ate ~. It was ~. など
(語彙)したこと(went など)、食べ物(curry and rice など)、自然(desert など)、デザート(cake など)、味(bitter など)

本時(第3時~第4時)の流れ(例)

第3時

  1. 挨拶
  2. 単元のゴール、本時のめあての確認
  3. was/is クイズ前半
  4. 中間指導→クイズの改善
  5. was/is クイズ後半
  6. ふり返り

第4時

  1. 挨拶
  2. 単元のゴール、本時のめあての確認
  3. was/is クイズ
  4. Sounds and Letters
  5. ふり返り

各活動の流れ

第3時

①挨拶

元気に明るく挨拶をして、How are you? How’s the weather? などの質問を児童にしてみましょう。

②単元のゴール、本時のめあての確認

1、2時目にパワーポイントでクイズを作成しているので、3時目の本時では、問題を出したり、友達のクイズに答えたりする時間になります。4時目は異学級とクイズ交流を行います。

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

③was/is クイズ前半

第3時は、児童同士がクイズを出したり、答えたりします。まず最初に、ウォームアップとして教師がクイズを1問出し、児童が問題を出す際の確認をしておきましょう。その後、ペアでクイズを出し合う活動をしていきます。

ウォームアップ用のwas/isクイズ

座席の工夫は、以下のように行うこともできます。席を移動させながら行うと、教師は見取りが行いやすく、児童同士がいつも同じメンバーで固まらないなどのメリットがあります。なるべく多くの児童(普段話をしない友達を含め)とコミュニケーションをとってほしいので、私の授業では、席を移動させる方法と自由に歩き回らせる方法の両方で行っています。中間指導の前後で学習形態を変えるようにしています。

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

④中間指導→クイズの改善

中間指導では、教師が前半の活動で見取ったことを共有し、後半の活動で生かせるようにしましょう。スライドの提示の仕方(用意したスライドは本当に必要か、スライドの順番は適正か、など)や英語を言うタイミングなど、具体的な状況を与えて児童に考えさせるとよいでしょう。その上で、パワーポイントを改善するための時間をとりましょう。

⑤was/is クイズ後半

後半は自由に歩き回らせてクイズを出し合う形で行うことも可能ですし、席を移動する形式でもよいと思います。教師は、前半の活動と後半の活動での児童の変容を見取り、評価を行いましょう。また、工夫している児童を見取ったら、次の時間に他のクラスでも使えるように記録しておくとよいでしょう。

後半を終えたら、改善したデータを提出させ、評価の材料の1つとすることもできます。ファイルの保存先などは各学校の実態に合わせて指示しましょう。

ファイルの保存先は、学校の実態に合わせて変更してください。

⑥ふり返り

単元のゴールを設定したらCan-Doリストを作成してふり返りを行いましょう。また、次時は他のクラスの児童のクイズに挑戦するので、1問だけ提示し、児童が次の時間を楽しみにして終えるとよいと思います。


第4時

①挨拶

②単元のゴール、本時のめあての確認

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

③was/is クイズ

第4時は、他のクラスからのクイズに挑戦します。同学年に学級が複数ある場合は、すべての児童のクイズを扱うのではなく、工夫されているおもしろいクイズを事前に選んでおきましょう。また、今年度のデータを保存しておいて、次年度に「去年の6年生からのクイズに挑戦しよう!」と題して学習に組み込むのもよいですね。

④Sounds and Letters(P91)

教科書の巻末にある Sounds and Letters です。本時では、V、Wに取り組みます。私はまず、YouTubeのフォニックスを児童といっしょに行ってから、教科書の Sounds and Letters を行います。 短時間の積み重ねを大切にしましょう。

パワーポイントは記事の最後でダウンロードできます

⑤ふり返り

単元のゴールを設定したら、Can-Doリストを作成してふり返りを行うとよいでしょう。本時のめあてから児童の感想などを全体で共有しましょう。


居村啓子

居村啓子(いむらけいこ)
拓殖大学外国語学部英米語学科教授。言語学博士。児童図書出版社、児童英語教育機関勤務、立教大学異文化コミュニケーション学部助教、上智大学言語教育研究センター嘱託講師を経て現職。2020年よりNHKラジオ「小学生の基礎英語」講師を務める。研究テーマは「子どもの第二言語習得」、「フレーゾロジー」。


本好利彰

本好利彰(もとよしとしあき)
福島県公立小学校教諭。福島県小学校・中学校・千葉県小学校教諭を歴任。また地区外国語教育推進リーダーを務める。2018年より拓殖大学外国語学部で「小学校英語教育入門」を担当。2021年東京書籍アドバイザー。 2023年より東京書籍の会員制教育情報サイト「東書Eネット」にて実践事例、指導技術などを連載中。


パワーポイント(スライド)ダウンロード

6年Unit4-3/4パワーポイント(30スライド)、ワークシート(1点)

パワーポイント見本

※ダウンロードデータのサンプルをご覧になりたい場合は、こちらの記事にある無料ダウンロードを参考にしてください。

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構成/浅原孝子 イラスト/畠山きょうこ・やひろきよみ・横井智美  アニメーション/鶴岡信治 歌・チャンツ/本田有紀子

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