教育現場でも今話題のCanvaって何ができるの?【応援!Canvaるセンセイ! ♯1】

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元京都府公立小学校教諭、Canvaエデュケーション アジア太平洋地域マーケティング統括マネージャー

坂本良晶
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教育界のインフルエンサー、「さる先生」こと坂本良晶先生が、13年続けた教員生活を離れ、2024年4月から、CanvaJapanの「Canvaエデュケーション アジア太平洋地域マーケティング統括マネージャー」に。今教育現場にも広がっている「Canva」というデザインツールを通じて、日本の教育をより面白くしたいと願っています。そこで、この連載では、日本全国の様々な地域でCanvaを使って頑張っている先生の様子を、坂本先生がレポート。読者の皆さんが真似できるアイデアをたくさん紹介してもらいます! 初回のテーマは「Canvaって何ができるの?」です。

執筆/元京都府公立小学校教諭、Canvaエデュケーション アジア太平洋地域マーケティング統括マネージャー・坂本良晶

Canva(キャンバ)とは?

Canvaとは、オーストラリアのシドニーに本社を置く企業名であり、提供しているサービス名でもあります。最近、北野武さんと劇団ひとりさんが出演しているテレビCMをご覧になった方もいるのではないでしょうか。

Canva(キャンバとは?)
Canvaは、オンラインで使える無料のグラフィックデザインツールです。61万点ものテンプレートと、1億点の素材(写真、動画、イラスト、音楽)があり、ドラッグ&ドロップの簡単操作で誰でも簡単にあらゆるデザインを作成できます。パソコンはもちろん、スマートフォンやタブレットでも使えます。Canvaで作成したデザインを数クリックで印刷注文できる「Canvaプリント」と呼ばれる印刷サービスも提供しています。

https://www.canva.com/ja_jp/learn/easytodesign/

Canvaで何ができるか、それはデザインに関するほぼ全てのことです。プレゼン、ワークシート、動画などありとあらゆるものを、より直感的に、そしてクリエイティブに作ることができます。また、共同編集機能を使って、子ども同士が協働的に学ぶといったことも可能です。

まずは、下のリンクからアクセスしてみてください!
https://www.canva.com/

東京で先生向けのワークショップがキックオフ!

2024年3月24日、東京において先生向けのCanvaのワークショップが開催されました。Canva Educators Communityというもので、今後、全国の都道府県での実施を予定しています。

今回は茨城県公立小学校教諭の飯山彩也香先生と東京都公立小学校教諭の生井光治先生に、ワークショップを「Canvaって」もらいました。それぞれ地域の特色がわかる日本地図を作るワークショップ(社会科)、そして付箋を使って実験の予想を交流し合う授業(理科)を実演してもらいました。

お二人ともこういった場でスピーカーを務めるのは初めて。そんなフレッシュな二人がスピーカーを務める姿を見てもらい、参加者の方をエンパワメントしたいという思いもありました。

山彩也香先生
飯山彩也香先生「初のCanvaのイベントで責任を感じていましたが、スピーカーとして仕事をさせていただき光栄でした。やって良かったと感じています!」
生井光治先生
生井光治先生「Canvaの魅力を多くの方に発信できることの喜びに、私自身ワクワクが止まりませんでした。活用の幅の広さが伝わっていたら嬉しいです」

Canvaで授業をするメリット|協働的な学びに効く!

ここからは、実際に教室でCanvaを使ってどんなクリエイティブな活動ができるのかを紹介します。

一例として、飯山彩也香先生が紹介してくれたアイデアを紹介します。

ワークショップ2
「共同編集で日本地図を作ろう」

まず教師が北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、四国、九州と、地方ごとにスライドを作っておきます。Canvaには、日本地図のパーツもたくさんあるので、あっという間に作ることができます。

子供たちは地方ごとにチームに分かれて、それぞれの都道府県を担当し地図作りをしていきます。

例えば四国地方のチームなら、香川県、愛媛県、徳島県、高知県と手分けして地図作りをするといった流れです。

ワークショップの流れ

では香川県の地図に素材を配置していきましょう。香川と言えば……、そう、うどんですね。そこで、素材のウインドウに「うどん」と打ち込み、うどんの素材を探します。

素材のウインドウに「うどん」と打ち込み、うどんの素材を探す

そしてお気に入りのうどんの素材を見つけたら、それを地図に貼ります。Canvaには数えきれないくらいの素材があるため、わざわざ他のサイトで素材を探すといった手間がかからないところがポイントです。

チームで共同的に活動するため、「高知県って何があったって?」「そうだ! 坂本龍馬だ!」といった会話も自然と生まれてきます。

教員時代も、このようなチーム単位での活動を常にしていました。共同編集で一つのことをみんなで作り上げるという活動を通して、得意な人が苦手な人にアドバイスをしたり一緒に調べたりといった協働的な学びが、教室のあちこちで見られるようになるのです。


Canvaで何ができるのか、少しイメージをもっていただけましたでしょうか? 

簡単便利なだけでなく、何よりスタイリッシュなデザインツールを使っての活動なら、子どもだけでなく、先生のモチベーションもアガるのではないでしょうか?!

次回以降も、Canvaで頑張る先生や、教室での活用事例などを紹介していきます。

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