先生183人が教えてくれた 「日めくりカレンダー」の活用術

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みんなの教育技術プロデュース・先生のための日めくりカレンダー 発売に際して実施した日めくりカレンダーに関するアンケートに、そのユニークな活用法が多数寄せられましたので、紹介します。新年度からぜひ、参考にしてみてくださいね!


※アンケート実施期間:2022年11月25日〜2023年1月9日。回答数:183人。

一日があっという間に過ぎてしまう! という人ほどおすすめしたい「日めくりカレンダー」。

「日めくりカレンダー」の魅力とは?

日めくりカレンダー愛用者の先生に、その魅力を教えてもらいました。

1日を大切にできる

今日1日を大事にしようという気持ちが持てるところ。

めくってしまうと、もう戻ってこない、時間の刹那を感じられるところ。

教員は忙しい毎日ですが、1日1日の中で、今日はこんなことをがんばろうと思えること。

毎日が、何気なくあっという間に過ぎ去ってしまう流れの中で、自分の心を一瞬でも落ち着かせるきっかけになるところ。

見通しをもって計画できるカレンダーも魅了的ですが、日めくりは1日ごとに今日頑張ろうという区切りができるのが魅力的です。

世界一忙しいとも言われる日本の先生たち。「1日1日新鮮な気持ちになれる」「1日1日を意識できる」「だんだん減っていくのがいい」「1日1日が過ぎていくのを感じられて大切に過ごせる」など、怒涛の日々の中で「1日1日」の手触りをちゃんと感じたい、という声が圧倒的に多く見られました。

めくって破って気分爽快

過去は破り捨てるところ。

紙をめくるときの音、質感。

その日の始まりに、ビリっと破るのが気持ちいいから。

めくるのが楽しい!

アナログのカレンダーの良さは、「めくる」「破く」という行為が伴うところ。良くても悪くても、1日は必ず終わります。一瞬の行為ですが、過去に執着せず、新しい1日をフレッシュに始めようという気分にさせてくれるようですね。

毎日変化することによる効用

部屋が毎日違う景色になる。

毎日、見えるものが変わるところです。当たり前ですが、他の掲示物は変わらないです。

「毎日変わるからいい」という意見も多く見られました。たしかに、自分を取り巻く環境の中で毎日変わる掲示物というのは、あまりないものです。行き詰まった時、毎日必ず変わるものがそばにあるだけで、気持ちの風通しもよくなるのかもしれません。

言葉に励まされる

毎日新しい言葉に出合える。

やる気をもらえる。

元気づける言葉をかけてくれる。

日めくりカレンダーの醍醐味といえば、日付に添えられた「一言」。毎日めくるたびに、新しい言葉との偶然の出合いがある日めくりカレンダーは、書籍とはまた違う面白さがありますよね。

生活にメリハリを付けやすくなる

生活リズムを整えることに役立つ。

ルーティンの一部にすることができる。

「区切りを付ける」「リフレッシュする」という、暮らしの句読点としての役割に魅力を感じているかたも多くいました。朝めくる派の先生は、「1日のスイッチが入る」。夜めくる派の先生は「1日終わったーーーー!って気持ちで破れること!」とのこと。お疲れ様です!!

今日という日を意識できる

今日は、何日だ。と、確認できるから。

曜日感覚を意識することができる。

日付なんてカレンダーがなくてもわかる、と思いますか? スマホ画面を何十回も見ているはずなのに、「今日、何日?」「何曜日だっけ?」と、言ってはいませんか? 日めくりカレンダーは、1日1枚、「その日」だけにフォーカスしたツール。だから、今日という日をしっかり意識できるのです。

めくるタイミングは朝派? 夜派?

朝派が圧倒的に多いという結果になりました。

朝派の理由

その日付との初顔合わせの儀式にしている。

日にち確認のため。強くその日を意識するため。励まされる言葉などがあると1日頑張れる。

気持ちを新たにするために、また今日のスケジュール確認をするために、朝起きてから机に向かう時にめくります。

前日に失敗や嫌なことがあっても、新たに紙をめくることで、まっさらな、新たな1日が始まる気持ちになり、切り替え動作になるから。

「1日の初めに新しい言葉に出合いたいから」「朝、前向きな気持ちで子どもたちと元気に会いたいから」など、朝を楽しみにするしかけとして使っている先生もいました。

夜派の理由

その日1日を振り返り、明日への心の準備を始めるのが夜だから。

帰宅後の自分に、1日ご苦労様、明日また頑張ろうと語りかけるため。

「朝は忙しくてめくるのを忘れてしまう」「次の日の準備をするタイミングでめくりたい」などという人は、1日の終わりにじっくり向き合うことを日課にしているようです。

どこに置く? どう使う?

職場に置く派と、自宅に置く派、どちらも「仕事用の机の上」というのが最も多い答えでした。
使い方で多かったのは、日付確認、todoリスト作成、メモがわりに使うなど、仕事と直結する使い方。
職場に置く派の先生の中には、大きなサイズのものを黒板の横などに掲示し、子どもたちと一緒に使っている、めくるのを子どもの係活動にしている、というかたも複数いました。
自宅に置く派の先生は、リビングやキッチン、トイレなどで家族全員と共有している人から、ベッドサイドに置いているという先生も。

中には、日めくりカレンダーを愛するあまり、こんなことになっている先生も……!

職場の各部屋、自宅でも書斎やトイレなど、身の回りの様々なところに置いています。20種類近くの日めくりカレンダーがあるので、日々追われている感じがします。

日めくりカレンダー上級者の先生は、家族みんなで見る家庭用、自分の仕事スイッチを入れる仕事用、子どもと一緒に確認したい教室用など、複数の日めくりカレンダーを、いろいろな場所に配置するというのも面白いかもしれません。ただし、めくり忘れにはご用心!

こだわりの活用法

日めくりカレンダー愛があふれる、こだわりの使い方についても教えてもらいました。

意外と多い書きこむ派

その日にやることをリストにして仕事に行き、帰ってきたら達成花丸を付けて捨てる!

その日に、思ったこと、感じたこと、考えたことを寝る前に書くようにしています。

できたことを1つでもいいから、書いて捨てる。

その日の自分の頑張りに100点満点で点数を付けています。合計が1000点を超えたら、好きなスイーツを買ってご褒美にしています。

忘れてはいけない行事やその日にやることなどを、前もってその日のページに書いておく。

机上で使っている人が多いためか、ただ毎日眺めているだけだけではなく、積極的に書きこんで使う人が目立ちました。書くこととして一番多かったのは、その日のTODOリスト。「記念日を書いておく」など、一年を通して大切なことはあらかじめ書き込んでおくという人も。書きこむ時には、仕事だけではなくプライベートの大切な日も、「振り返り」は自分を励ますことも、忘れないでくださいね。

めくる時のこだわり

嫌なことがあったらくちゃくちゃにしたり、破いたりしてストレス発散。よかった日は、その日を振り返って捨てる。

切り口で、明日を占う。

くしゃっ! と小さくするとき、気持ちがスッキリする。

「破る際に嫌な思いや疲れを込める」「めくりとる時に、嫌なことを念にして込めてからめくり、忘れるようにしている」「勢いよくめくる」など、めくる際のスッキリ感を追求している先生、多数。

とっておく派も

そのまま、後ろに、重ねて置いています。その言葉を読むと振り返ることができるからです。

いいことがあった日はとっておき、手帳などに残す。

基本は捨てずにとっておき、日記代わりのようにメモを見直す。1年たって、見直したときに必要だったと思われるものだけ残す。

基本は毎日捨て、「いいことがあった日は取っておく」「気に入った絵が付いているページは取っておく」という人も複数いました。「その日の感想を書きこむ」「いいことがあった日は写真に撮る」という人も。

祈りの言葉

新しい今日を迎えた時、「朝をありがとうございます。いい日になりますように」と願います。

「今日も1日よろしく」とつぶやくなど、めくる時のセリフを決めている人は他にもいました。自分に前向きな暗示がかかりそうですね!

自分を俯瞰する

その言葉を見て、自分がどんな感情になるか、日めくりカレンダーを通して自分の状態を把握できる。

どんなに前向きな言葉も、素直に受け取れないこともありますよね。そんな時は早めに休むようにするなど、自分の心の不調にも気づきやすいかもしれません。

特別な日のカードに

生徒の誕生日や目標達成日など、成長の印として好きなシールを選んでもらい、日めくりカレンダーに貼り付けてメッセージを書いてあげます。

こんなすてきな使い方をしている人もいました!


いかがでしたか? マネしたい使い方がたくさんあったのではないでしょうか。
今年度がうまくいっている先生もそうではない先生も、心機一転、4月はじまりの新しい日めくりカレンダーで、新年度を迎えに行きましょう!

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構成・文/みんなの教育技術編集部

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