2・3月の教室環境 〜これまでのふり返りができるように〜
2月から3月は、1年間のふり返りをする時期です。教室にもこれまでの成長が見えるようにし、この学級でよかったと思えるようにしたいですね。一人一人がふり返りをしたときに、がんばりを実感できるような教室環境の工夫を紹介します。また、教室へ1年間の感謝の気持ちを込めて、大掃除も行いましょう。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・阿部美弥
目次
東側
「1年間がんばったね集会」のコーナー
集会のめあてや内容、役割分担など、集会に関する掲示物を掲示します。役割ごとの計画表を掲示し、終わったら印を付けていくなどの視覚的な支援も有効です。
1年間のがんばりが分かる作品や活動の掲示
絵や習字、新聞などの作品や活動の様子が分かる写真や記録など、これまでのがんばりが見えるような作品や資料を掲示しましょう。最後の懇談会で保護者に見てもらえるよう準備しましょう。
係活動コーナー
「係活動発表会」に関する掲示をします。カレンダーに発表会までの準備内容を相談して記入し、できた日には印(花丸など)を付けるようにすると、子供たちが見通しをもって活動に取り組むことができます。
西側
学級目標ふり返り
学級集会の計画表や、取り組んだことのふり返りなどを掲示します。写真もあると、そのときの姿や活動の様子を思い出し、1年間のがんばりが視覚的に分かるようになります。
年間計画表のチェック
1年間に取り組んだ活動には花丸や合格マークなど、印を付けると達成感を得ることができます。学級みんなで活動について話をしながらふり返ると、これまで取り組んできた思い出を想起することができ、自信につながります。
三学期のめあてとふり返り
個人で立てためあてをふり返り、カードに記入し、掲示します。教師や友達、保護者のねぎらいや励ましのコメントがあると、自信が付き、来年度への意欲が高まります。
大掃除に向けて棚を整理
年度末の大掃除前に、道具箱や習字バッグ、図工の作品、絵の具セットなどの大きな荷物は計画的に持ち帰るように声をかけましょう。荷物をすっきりさせると、掃除したい箇所が見えて、大掃除の計画にも取り組みやすくなります。
イラスト/山本郁子
『教育技術 小三小四』2022年2/3月号より