名言に学び、名言を生かそう~教室での講話にも使える名言集!~

世の中には、「名言」と言われるものがたくさんあります。歴史上の偉人、政治家や大企業の経営者、クリエイター等の文化人や教育者などが、さまざまな素晴らしい言葉を残しています。 これらを頭の隅っこにおいておくと、迷った時の指針になったり、生きる力の原動力になったりすることがあります。児童生徒にこういった名言を示して教育に生かすこともできますね。
【連載】マスターヨーダの喫茶室~楽しい教職サポートルーム~

目次
1 信頼する人、尊敬する人の言葉だからこそ感じられる名言
かつて、わたしには悩み多い時期がありました。担任外の学校の仕事が多く、また自分自身の子育ても重なって、心のゆとりを失っていました。学級経営もうまくいかず、細かなことでくよくよ悩んでしまい、胃を壊して体調的にも苦しい時期でした。
そんなとき県内一の研究校のリーダー・Nせんせいと、社会科の教材作りでご一緒する機会を得たので、相談に乗ってもらいました。
「せんせいは、県内でいちばん忙しい人ではないかと思いますが、なぜそんなにエネルギッシュで、いろいろな仕事をこなすことができるんですか」
『そうかなあ。強いて言えば、細かなことをあまり気にしないことかなあ』
わたしは、驚きました。何か、すごい秘訣があるのかと思っていたのですが、こんなシンプルなことだったのです。
以来、わたしは、この言葉を心の奥深くに入れこみ、仕事に当たってきました。すると不思議なことに、胃痛はなくなり、薬に頼ることなく日々を暮らすことができるようになってきました。
ほんとうに不思議です。「細かなことを気にしない」、つまり「どうにかなる」という開き直りだけで、失敗したことをくよくよ振り返って考えたり、うまくいかないことで深く悩んだりすることがなくなり体調が整ってきました。こうなると教室での笑顔も増えてくるわけです。
シンプルなことですが、「その言葉を誰が言ったか?」が最も重要なことかもしれません。
自分の尊敬する人や、身近に感じられ信頼を置く人が言った言葉だから、自分の心に響くのだと思います。