学級レクに使える「問題を出し合うことば遊び」4つ
本シリーズでは、遊びを通してことばのセンスを磨いたり、ルールを守って遊ぶ大切さを学べる「ことば遊び」を紹介していきます。今回は、問題を出し合うことでコミュニケーションにも役立つ「問題を出し合うことば遊び」を4つ紹介します。

絶対はずさない学級レク『体も動かすことばゲーム』【ことば遊び】
【ことば遊び】早口言葉や絵かき歌で言葉のセンスを磨こう!
確実にウケる学級レク!【ことば遊び】資料編
目次
なぞなぞ

なぞなぞは、昔からある遊びで、語呂合わせやだじゃれ、ひねったことばの表現を楽しみます。古くは、スフィンクスが出したというなぞなぞが有名です。旅人に「朝は四本足で、昼は二本足で、夜は三本足の動物は何だ?」と問いかけ、答えられないと食い殺したといいます。
ちなみにこの答えは、人間。赤ちゃんのときは、ハイハイで四本足、立って歩くようになると二本の足で、そして老人になると杖をつくので三本足になるというわけです。
「なぞなぞあそび」の本はたくさん出版されていて、インターネット上でもさかんです。読んで楽しむこともできますし、友だちと問題を出し合って楽しむこともできます。
また、自分でなぞなぞがつくれたら、もっと楽しいでしょう。つくっているうちに会得していくものです。いくつもつくってみてください。
なぞなぞづくりのコツ❶

1. そのものの特徴(色・形・におい・用途・機能)を並べてみる。
2. その言葉の中に含まれている意味のある言葉を見つける。
3. そのものの特徴(色・形・におい・用途・機能)をほかのものになぞらえてみる。
【例題】
四年生の子どもたちといっしょに考えた「なぞなぞ」を紹介します。答えを考えてください。「いじわるなぞなぞ」もありますから注意してください。





なぞなぞの答え
①かがみ ②あじさい③ゆっくり ④食パン ⑤「ん」の字 ⑥なにか ⑦アメンボウ ⑧こがねむし ⑨バラ ⑩ハチ
なぞなぞづくりのコツ❷

短詩を指導します。短詩はごぞんじのように「暗喩」表現です。「 ピーマン」という題で「頭に星をつけている」とかいた子がいました。これは、そのまま「頭に星がついているやさいは何だ?」というなぞなぞになります。短詩となぞなぞは、とても近い関係なのです。
10 回言って!
これは以前にに、テレビからはやりだしたことば遊びです。


他の例も紹介します。
「『わさび』と10 回言ってください。」
「わさび、わさび…」
「おでんにつけるのは?」
「わさび!」「いいえ〝からし〟でした。」
「『コンパス』って10 回言ってください」
「コンパス、コンパス…」
「角度を測るときに使うのは?」
「コンパス!」「いいえ分度器でした。」
これは、相手が間違えることを予想して楽しむ遊びです。
こうしたパターンもあります。
「 早口ことばで『赤パジャマ、青パジャマ、茶パジャマ』と10回言ってくだい。」
相手が必死で「赤パジャマ、青パジャマ、茶パジャマ」と言ったら、「ご苦労さんでした。」と言います。これも、相手をいやな気持ちにさせる要素のある問題です。しかし、やられると、誰かに同じ思いをさせてやりたいと思うところから、この遊びが広がっていきます。