「勝ち」にこだわる本気の運動会【ぬまっち流】

運動会で大きな学びを得るのに有効なのは、実は「勝ち」にこだわること。運動が苦手な子供や、争いを避ける子供にも、一生懸命チームで力を合わせて取り組むことの気持ちよさを体験させることは必要です。沼田晶弘先生(ぬまっち先生)が実践する運動会への取り組みを紹介します。

目次
「本気でがんばる」ことを経験させる
運動会は、学校の一大イベント! 僕はまず子供たちにこう明言します。
「『勝っても負けても運動会』というのは俺の中にはない。運動会は競技会だ。だからこのクラスは『勝つこと』を目標にする。今は負けることは考えるな。勝つことだけを考えろ」。
そう伝え、子供たちの「勝ちたい!」という強い気持ちをつくることから始めます。その上で、「勝ちたいなら、本番だけ頑張ってもだめなんだ。勝つための準備が必要だ。準備さえすれば勝つ確率が上がるぞ」と伝えます。さらに勝つための技術を教えて、どうすれば勝てるのか徹底的に話し合わせます。すると子供たちは自ら必死で練習をするようになります。
僕は、運動会は本番だけでなく、目標に向かって時間をかけて努力した過程を含めて、本当に頑張ることの大切さを感じてほしいのです。なぜなら、努力を積み重ねて「勝利」をつかみ取った体験は、子供の自己効力感を高めることにつながると感じているからです。
