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学級開きで子どもたちも保護者も心をつかむ「教師の印象戦略」とは

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企業研修などでコミュニケーションスキル育成の指導をしている、印象戦略家のちとせさん。学校の先生も、子どもたちが自分に対してどんな印象をもってほしいか、意識して教室に立つことが大切だと説いています。新学期スタートにあたり、先生が心がけておきたい印象戦略について教えていただきました。

印象戦略家 ちとせさん

印象をマネジメントすると、学級経営がスムーズに

――なぜ教師にとって「印象戦略」が重要なのでしょうか?

ちとせ 人は常に些細な言動からあらゆる印象を受け取っています。日々、子どもや保護者に見つめられる立場である「先生」ならばなおさら、自分が相手に与える「印象」を意識し、マネジメントすることが大切です。

学級経営をスムーズに進めるためにも、先生方には一学期の早い段階で、好印象を与える知識とテクニックを身に付けていただきたいですね。

――具体的にはどのようなことを意識するとよいのでしょうか?

ちとせ 人の印象は、目から入る情報をマネジメントすることで大きく印象が変わります。

子どもたちによい印象を持ってもらうためのキーワードは優しさよりも、「柔らかさ」。

特に色・形・動きの3つを意識して柔らかい雰囲気を出すように心がけましょう。

表情は、無理に優しい笑顔をつくろうとするよりも、曲線をつくるイメージをもつことで自然な笑顔になり、柔らかい雰囲気を出すことができます。服装の色やデザイン、動きや声もできるだけ柔らかさ・曲線をイメージしてみましょう。

「仲良くなりたい」をアピールする4つのポイント

――5月以降、クラスに慣れてきたころにはどのような工夫をするとよいのでしょうか?

ちとせ 子どもたちがクラスに慣れてくるタイミングでは、今後も安心して楽しく学校生活を過ごしてもらうために、「仲よくなりたい」という「親和欲求」をアピールしましょう。

この親和欲求を伝えるために効果的な4つのチャンネルがあります。

1.「物理的距離」
挨拶するときも、遠くから声をかけるよりも、近くで声をかけられたり、肩をポンとタッチされながら言われたりするほうがうれしいものです。

2.「笑顔の数」
たくさん笑顔で話しかけられることで、自分は好かれていると感じ、安心できるのです。

3.「アイコンタクト」
2〜3秒ほど目が合うことで、自分をちゃんと見ていてくれていることが伝わり、信頼感が生まれます。

4.「話題の親密性」
先生のプライベートな話や失敗談などを聞くことで、親しみを感じ、親密度がアップします。
※6秒以上のアイコンタクトは威圧感を与えることがあるので、注意しましょう。

保護者との関係づくりでは、相手の思いを推察する

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