小3体育「かけっこ&リレー(走の運動)」指導アイデア

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はじめの段階:指導例

いろいろなスタート

♢いろいろな姿勢からダッシュしよう

《運動が苦手な子供への指導のポイント》

いろいろな姿勢から走ったり、用具を使ったりして、楽しく運動しながら動きが身に付く場を工夫しましょう。

【後ろ向きスタート】

後ろ向きスタート

【座りスタート】

座りスタート

【うつ伏せスタート】

うつぶせスタート

先生のほうを見ないで、耳で笛の音を聞いて反応しよう。
素早く反応して、まっすぐ走ることを意識しよう。

【あお向けスタート】
【腕立て伏せ姿勢スタート】

《運動に意欲的でない子供への指導のポイント》

どちらも勝てるような規則など、楽しく競走する方法を選びましょう。

スタート姿勢のバリエーション

周りをよく見て、他の人とぶつからないように安全に運動しよう!

♢いろいろな物に反応してダッシュしよう〈ペアで〉

【棒を守れ】

1人が5m程度離れた所で棒を立てています。もう1人は、スタートの準備をして待っています。棒を持っている人が棒を離したら、もう1人は、棒が地面に倒れる前にキャッチします。

棒守り

【ボールダッシュⅠ】

1人が相手に背中を向けてスタートできるような姿勢で準備します。後ろにいる人は、小さいボールを相手の両足の間を通して転がします。前の人は、ボールが見えたら素早くダッシュしてボールを拾います。

【ボールダッシュⅡ】

ボールダッシュⅠと同じ姿勢で準備し、後ろにいる人はボールを相手の頭越しに、山なりに投げます。ボールがワンバウンドしたら、前の人は素早くダッシュしてボールを拾います。

ボールダッシュ

いろいろなかけっこ

♢楽しみながら動きを身に付けよう

《運動に意欲的でない子供への指導のポイント》

ゲーム的な要素を取り入れたり、勝敗のルールを工夫したり、いろいろな走り方で活動する場を設定したりしてみましょう。

【ネコとネズミ】

2人組の一方が「ネコ」、もう一方が「ネズミ」となり、中央線をはさんで並びます。中央線から20 m程度の所にゴールラインで陣地を設定します。「ネーネー、ネコ!」のコールならば、「ネコ」が「ネズミ」を追いかけ、「ネズミ」は、捕まらないように逃げます。ゴールラインまででタッチしたらネコの勝ち。逃げきったらネズミの勝ちです。子供同士のスタート姿勢をいろいろ変えてみることもできます。

ネコとネズミ

【ペットボトルへGO!】

ペットボトルへGO

ペットボトルに先に触ったほうが、勝ちです。

【スタート位置を変えて】

スタート位置を変えて

【腕組みダッシュ走】

腕組みダッシュ走

腕を振って走ったときと、腕を使わないで走ったときでは、走りやすさはどうでしたか。

【直線バトンパス走】

2人組で走りながらのバトンパスをする。

直線バトンパス走

やや進んだ段階:指導例

いろいろなバトンパス

♢バトンパスを上手にして、周回リレーで競走しよう

はじめは2人組での練習を中心に行い、バトンパスの仕方を覚えましょう。自分の課題をもち、グループで動きを見合ったり、アドバイスをし合ったりして学習を進めます。テイクオーバーゾーン内での走りながらのバトンパスが、楽しみながら身に付くような工夫をします。自分たちのタイムを計測し、タイムを縮めるためにチームで話し合ったり、励まし合ったりできるように働きかけましょう。

【テイクオーバーゾーン内で走りながらのバトンパス】

走りながらのバトンパス

もう少し早目に走り始めてもよさそうだよ。

【バトンパスについて】

〈オーバーハンドパス〉
受け手は、左手の手のひらを上に向けて後ろに出し、渡し手は右手に持ったバト
ンを受け手の手のひらに上から渡す。

オーバーハンドパス

〈アンダーハンドパス〉
受け手は、左手の手のひらを下に向けて斜め後ろに出し、渡し手は右手に持ったバトンを受け手の手のひらに下から渡す。

アンダーハンドパス

※「はい!」と大きな声をかけて渡しましょう。

【周回リレー】

〈ルール〉
1人半周走って、テイクオーバーゾーン内でバトンパスをする。

周回リレー

〈競走の仕方を工夫したルール(4人チーム)〉

最も内側のAコースを1周走る人1名、最も外側のCコースを走る人1名、中間のBコースを走る人2名をチーム内で決めて、4人でリレーする。

競走のしかたを工夫

誰が、どのコースを走るといいかな?
計時者や観察者を決めて、チームで協力して取り組みましょう。お互いに、走っているところを見合ってアドバイスし合いましょう。ICT 機器も活用できる場面です。

《指導のポイント》

友達同士や教師が見付けた「よい動き」は、みんなの前で紹介し、よさを共有する活動を取り入れましょう。

《運動に意欲的でない子供への指導のポイント》

走る距離を変えるなどの規則を工夫し、みんなが楽しくリレーに取り組むことができるようにしましょう。

学習の振り返りをしよう

○○さんと○○さんのバトンパスは息がピッタリで、
スピードが落ちていませんでした。

コーナーで体を少し内側に倒したら、走りやすかったです。

調査官からのワンポイント・アドバイス

国立教育政策研究所教育課程調査官 高田 彬成

走の運動

かけっこ・リレーでは、距離を決めて友達と1対1の競走をしたり、チームに分かれて走りながらバトンパスをする周回リレーをしたりします。まずは、いろいろな場で、友達と1対1のかけっこなどを楽しめるようにしましょう。

リレーでは、走りながらのバトンパスに慣れながら、チーム内で記録を測ったり、チーム対抗のリレーを楽しんだりしましょう。

三年生で初めて、後ろ向きでバトンをもらう子供もいることが予想されます。下から渡す易しいバトンパスや、左手でもらい右手で渡す合理的な行い方等、バトンパスの仕方を子供の実態に応じて工夫するとよいでしょう。勝敗や記録に関心をもち、意欲的に活動する子供やチームを大いにほめるとともに、場の安全に十分留意し、楽しく活動ができるようにしましょう。

イラスト/たなかあさこ

『小三教育技術』2018年9月号より

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