教室の装飾にしない! 小1の「学級目標」

学級目標は、クラスの「道しるべ」となる大切なものです。先生は、学校生活の様々な場面において、学級目標に触れて子供たちへの指導を行い、一貫性をもった学級経営を心掛けたいものです 。

「学級目標を決めて掲示して終わり」ではなく、子供たちがいつも学級目標を身近に感じることができる学級経営を行いたいですね。

執筆/大阪府公立小学校教諭・川村幸久

学級目標の掲示

つくり方の工夫

つくる時期

1年生の学級目標をつくる時期は、先生が子供たち一人一人の様子やクラスの実態が把握でき、子供たちも学校生活に慣れ親しんでくる5月~6月につくることが適切だと言えます。

初めて小学校で過ごす1年生に対しては、4月に学級目標についての説明をしたうえで、様々な場面で

みんなはどのようなクラスにしたいの?

(困ったことがあった時に)この時は、どうしたらみんなが楽しくできるクラスになるかな?

と学級目標につながる指導をすることを心掛けましょう。また、学級目標に担任の先生の思いを入れるためにも、

〇〇さんは、困っている友達に声をかけていて優しいね。

〇〇さんは、ボール遊びに”〇〇さんも一緒にしよう”と声をかけてくれていたね。

というような、先生が見つけた子供たちのよい姿を、クラス全体に意識的に広めていくことが必要です。

初めての学級生活を送る1年生に対しての目標の作り方

実際に学級目標を決める場面では、子供たちから「どのようなクラスにしたいのか」を短い言葉や擬態語(※)で引き出し、先生がそれを板書し、繋ぎ合わせたりして決めましょう。

その際、「学級目標には入らなかったけど、先生は、〇〇さんや〇〇さんの言った言葉も大切だと思うよ。この言葉も意識して、クラスで過ごそうね」と学級目標には言葉として含まれなかった考えも拾い上げることも忘れないようにしましょう。

(※ 擬態語の例)にこにこ どきどき わくわく
(※ 短い言葉の例)かま かよく しこく っすぐ

子供たちの「良いクラスにする」というモチベーションを引き出す

学級目標ができたら、子供たちの直筆の名前・似顔絵・イラスト等を学級目標と合わせて掲示したり、学級目標が1つ達成できた時には、そのことが一目でわかるような掲示の工夫をしたりすることで、子供たちの「学級目標を大切にして、良いクラスにしたい」という願いを高める工夫をします。

学級目標

日常生活での学級目標の使い方

教師のぶれない姿勢、指導への組み込み、日々の見取り

つくった学級目標も、授業や業務に追われて形式的なものにならないように、先生自身が常に学級目標を意識した指導を行うことが大切です。

友達同士でケンカをした時には、
「この学級目標を見てごらん。”にこにこ”と書いているでしょ。このようにケンカをしていたら、みんな”にこにこ”できるかな。」
と、問いかけたり、
「みんなが”わくわく”になるためには、この時は、どうしたらよかったのかな」

と具体的な行動を考えさせたりする等して、日々の学級の中で学級目標をもとに指導するようにしましょう。

また、子供たちの良い姿を見取り、学級目標に関連付けながら子供たちに伝えていくことも大切です。

振り返り方 ~私の場合~

子供達たちの「良いクラスにする」というモチベーションを高める方法として、私は、子供たちが学級目標を達成することができている場面を見つけた時に、その様子を子供たちに伝えながら、子供たちが画用紙で作成した「星」を学級目標の横に掲示物として貼るようにしていました。

日ごとに増える星を見て、子供たちも”良いクラスになっている”という達成感を得ることができます。

画用紙で用意した星は、子供たちに模様を描いてもらい色を塗るようにしていました。

やり方は、「今日は、(牛乳がこぼれてしまった時に)周りの子たちが困っている友達を助けてあげていました。ですので、星を一つ学級目標に貼ります!」と言い、大きな箱の中に入れている星を1つ選んで貼るようにします。

星を出すときには、「学級目標のようなクラスになったことがうれしい気持ち」「誰の星が今日は飾られるのか楽しみな気持ち」が生まれ、自分も子供たちもどきどき、わくわく、にこにこになる楽しいひと時でした。

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