六年生の卒業に向けて【小1小2】感謝の気持ちを伝えよう!
学校全体を引っ張ってきてくれた六年生に感謝の気持ちをもち、卒業をお祝いしたいですね。感謝の取り組みを通して、低学年の子供たちにも「学校の一員としての自分」に気付き、学校への所属感をもって進級できるようにしましょう。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・阿部美弥

目次
学年やペア学級として卒業を祝うアイディア
一年生は、交流のペア学年として六年生にお世話になったという学校も多いのではないでしょうか。二年生も、登校班や委員会活動などでお世話になったと思います。
いつも優しく親切に教えてくれたり遊んだりしてくれた六年生。1年間を通して見守ってくれたからこそ、伝えたい感謝の気持ちもたくさんあることでしょう。ここでは、コロナ禍でもできるお祝いの工夫を紹介します。
六年生へ感謝を伝えるアイデア例
自分たちの成長を見せる
タブレットを用いて、六年生に教わったからできるようになったことを動画におさめます。牛乳パックの開き方や掃除のしかた、読み書きができるようになったなど、成長した自分たちの姿を見せることで、感謝の気持ちがきっと伝わるでしょう。
これまでの活動の様子を記録した写真などを動画にまとめる
1年間一緒に活動してきた一年生だからこそできる活動です。
集会活動やお手伝いしてもらっている様子など、これまでの取り組みの写真を、一緒に歌った音楽などとともに動画にまとめ、六年生に見てもらうこともできます。
六年生と過ごした1年間を一年生もふり返り、実感するきっかけとなるでしょう。
「六年〇くみ 大すきかるた」
ペア学級の六年生、一人ひとりのよさも分かっていることと思います。それぞれの名前やよさを書いたかるたを作り、六年生への親しみや感謝の気持を表します。
作ったかるたは、六年生と一緒に遊んだ後に、一人ひとりにプレゼントすることもできます。
サプライズお掃除
卒業式の練習や特別教室などで、六年生が不在にしている教室をこっそりきれいにする活動です。「きれいな教室で卒業してほしい」という願いを込めて掃除できるのは素敵ですね。
六年生も、自分たちが掃除のしかたを教えた一年生が、自分たちの教室をピカピカにしてくれたのだと、驚き喜んでくれるでしょう。
活動をする際には、六年生担任との打ち合わせを行っておくことが必要です。
日頃の六年生の活動に気付かせる授業
感謝を伝える取り組みの際には、子供たちと一緒に、六年生のがんばる姿をふり返るようにしましょう。「六年生は、毎日どんなところでがんばっていたかな」と投げかけることで、「給食委員会でいつも食器を受け取ってくれたよ」「登校班で危なくないように車側を歩いてくれたよ」と、特別な行事のときだけでないふだんの六年生のがんばりを見付けていくことができます。
