授業の隙間にできる「算数じゃんけん」やり方とアイデア
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授業にぐっと集中したら、ほっと一息入れましょう。そんなときにも有効なのがアイスブレイク。言葉の通り「氷を溶かすように」緊張をとかしたり、心の距離を近付けたりする手法です。おススメは、授業の隙間に5分でできるミニゲーム。ここでは、算数のじゃんけんミニゲームを紹介します。
執筆/東京都公立小学校主任教諭・小倉さえ子
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目次
先生対子供たち
子供たちみんなが大好きな「じゃんけん」を使って、みんなで楽しく数遊びをしましょう。
5になるじゃんけん
- 先生の指の数と、子供の指の数を合わせて5にするルールを伝える。
- 後出しじゃんけんのリズムで「5〜にな〜る じゃ〜んけん じゃ〜んけ〜ん ぽん」と言い、指で0〜5を示す。
- 子供たちは先生の「ぽん」に続き「ぽん!」と言いながら0〜5の数を指で出す。
- 先生の指の数を見た子供が、5になる答えを自分の指で示すことができれば勝ち。
ポイント
はじめは、数を少なめにした1〜2本の指でルールに慣らしていきます。
簡単そうでも意外に難しく、混乱するので、ゆっくりしたリズムで行いましょう。答えにこだわりすぎず、間違えてもテンポよく進めましょう。長く行うと、飽きて遊び始めてしまうので、5回程度で切り上げましょう。
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子供対子供
一斉指導よりもペアで活動すれば、参加意欲が高まります。また勝敗が分かりやすいので、ドキドキが増し、盛り上がります。
たし算じゃんけん
- 2人の指の数を足した数を、速く答えられた人が勝ちというルールを伝える。
- 座席などでペアを作らせる。
- 3回勝負や5回勝負などの回数や1分間や2分間などの時間を示し、ゲームスタートの合図をする。
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ひき算じゃんけん
- 2人の指の数の大きいほうから小さいほうの数を引いた数を、速く答えられた人が勝ちというルールを伝える。
- たし算じゃんけん同様。
- たし算じゃんけん同様。
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かけ算じゃんけん
- 2人の指の数をかけた答えを、速く答えられた人が勝ちというルールを伝える。
- たし算じゃんけん同様。
- たし算じゃんけん同様。
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ポイント
勝った子供は「先生! 勝ったよ!」と伝えたい気持ちにあふれています。興奮したり、立ち歩いてしまったりすることもあります。そんなときは、何勝何敗などの詳しい勝敗は聞かずに、「1回も負けなかった人に拍手!」などと声をかけ、勝って嬉しい気持ちを必ず受け止めましょう。
慣れてきたら、0〜5の数字を出してよいことにします。
両手を使えば、さらに難易度が上がります。
イラスト/山本郁子
『教育技術 小三小四』2021年2月号より