活発な話合いを促す「学級会の議題」の立て方
学級会では、普段どんなことを話し合っていますか。「議題」で悩んだり困ったりしたことも多いのではないでしょうか。学級会の「議題」は、話合いにおいてとても重要です。どんな議題が子供にとって必要感や価値があるのかを、「冬を楽しもう集会」を例に考えていきましょう。
執筆/神奈川県公立小学校教諭・山本恭兵

目次
どんなことが議題になるのか
まず、学級会の議題としてふさわしいものとはどんなものなのかを考えてみましょう。主なものに次のようなことがあります。
- 学級生活に関係があり、学級全員が協力しなければならないこと
- 多くの子供にとってすぐに話し合う必要があること
- みんなで創意工夫する必要があること
- 学級や学校生活をよりよいものにすること
- 子供たちの力で解決できること
議題を考える際に、これらの条件を満たしているかを確認する必要があります。また、金銭の徴収や教育課程の変更に関わることは、議題として望ましくありません。
どこで議題は生まれるのか
議題の多くは、活動中に生まれます。係で準備をしているときに「あれ、どうしよう」とか「もっとこうしたらよくなりそう」ということが出てきます。そこを教師が見付けて、「クラスのみんなで話し合ってみたらどう?」と促します。または、「○○係さんが、こんなことで困っていたんだけど……」と教師がクラスのみんなに紹介する方法もあります。
教師は、子供たちが活動しているときに、どの係の子供が困っているのか、自分たちだけでは決められないのかなどをよく観察しましょう。
