人物の「表情」の描き分け方レッスン【イラスト上達塾 #4】
板書やプリントに添えるちょっとしたイラストを描くことができたらいいなぁと思いつつも、苦手だから無理、と、諦めていませんか? 実は、「知識」をつけて練習すれば、誰でも必ずうまくなれるとのことなのです! この連載では、自称「努力派」イラストレーターの設樂みな子さんが、イラストを描くためのコツを具体的に教えてくれます。第4回は、「表情の描き分け」について。 人間だけでなく、動物、モノまで、いろんな表情をつけてみましょう!
教えてくれるのは……設樂 みな子 さん
イラストレーター・漫画家・ブックデザイナー。絵はそれほどうまくなかったのに努力してプロになった頑張り屋さん。
目次
イラストチャレンジチャート
まずは、自分が描きやすいイラストを、チャートでチェックしてみましょう!
A:すでに絵の上手なアナタは、このコラムを読み飛ばしてOK
でも、ちらっと読んで何か参考にしてくれたら嬉しいナ♡
B:一番難易度の高い人物キャラクターから、ゆるふわ動物、物や食べ物などの、非生物系キャラクターまで、いろいろチャレンジ!
⇒【人物】【動物】【いろんな物】
C:一番難易度は高いものの、汎用性に優れた人物キャラクターにチャレンジ!
⇒【人物】
D:物や食べ物などの非生物系キャラクターを、おもしろ楽しく描いてみましょう。自分だけのオリジナルキャラクターづくりにもチャレンジ!
⇒【いろんな物】
E:犬や猫に限らず、いろんな動物キャラクターにもチャレンジ!
⇒【動物】
F:イラストは素材集などを使うことにして(泣)、イラスト以外の部分で勝負をかけましょう。
いろんな表情を見てみよう
人間や動物だけでなく、食べ物や文房具などなど、何にでも表情をつければ、たちまち楽しいキャラクターに変身します! いくつかバリエーションを覚えておいて応用すれば、様々なシーンで活用できます。
できるだけ大袈裟に
表情豊かに見せるには、できるだけ大袈裟に描写することがポイントです。また、効果線を加えると、とても賑やかで伝わりやすいイラストに仕上がります。
人物・動物・物、すべて基本は同じ
顔の中身はすべて同じでOKです。動物キャラクターには鼻をつけるとより可愛らしくなります。
効果的な練習法
漢字書き取りの宿題で同じ漢字を大量に書くとき、偏(へん)だけを先にいくつも書いてから旁(つくり)を書いて…‥という、子どもがやりがちな定番NGがありますが、イラスト上達の練習にでは、その方法が非常に有効。まずは顔型を、次にいろんな表情を何度も描いて、やがてパーツごとに描けるようになったら、最終的に位置を確認しながら組み合わせればOK!
描いていて「楽しい」と感じられる部分から練習しましょう♪
■バックナンバーはこちらから■
第1回 骨格をマスターしよう
第2回 座った姿勢を描けるようになろう
第3回 動物を描けるようになろう
構成・文/したらぼ
『小一教育技術』2015年1月号より