アイデアいっぱい! 夏休みの作品発表会の工夫

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夏休みあけの学級経営リスタート特集

夏休みだからこそ取り組めた自由研究や作品は多いはず。作品発表会では、作品のよさや作品作りに取り組んだ子供たちの努力などが、十分に伝わるように工夫してみましょう。

執筆/東京都公立小学校主任教諭・栁生実華

アイディアいっぱい! 夏休みの作品発表会の工夫

作品紹介カードをつくろう!

自由研究や工作など、夏休みに子供たちががんばって仕上げた作品を紹介するカードを準備しましょう。学年やクラス、名前はもちろんですが、作品作りにあたって工夫したこと、クラスの友達やお家の人からの一言なども入れてもよいですね。

作品紹介カード

会場づくりの工夫

各教室の廊下に展示する学校もあれば、会議室などの部屋を使って展示するなど、学校によって展示する場所はさまざまでしょう。

しかし、どの学年がどの場所に展示されているのか、しっかりと分かりやすくしておくことが大切です。

場所が決まったら、ハンガーにかけて展示するもの、壁にかけて展示するものなど、作品のよさがより伝わる方法を考えて展示するとよいでしょう。

また、じっくりと鑑賞するために、自由研究コーナーでは椅子などを設置するのもよいですね。

ただし、今年度は新型コロナウイルス感染症予防対策として、「作品に触れない」「作品鑑賞の後は、必ず手洗いをしましょう」などの掲示を必要に応じて行うことが必要です。安心して鑑賞できる環境を整えましょう。

作品発表会に向けて

学校だよりや学級通信などで、作品発表会のお知らせをすることはもちろんですが、子供たちに作品発表会のお知らせを作らせてみてはどうでしょう。

内容は、日時や場所、鑑賞時の注意事項、作品紹介や見どころなどを書かせます。実行委員を決めて書かせ、印刷して配付してもよいし、一人ひとりが手書きで作成してもよいですね。一人ひとりが作成する場合は、自分の作品以外のおすすめの作品を紹介したり、「すてきな作品がいっぱい! ぜひ来てね」というようなメッセージを入れたりして工夫してみてください。

子供たちの心がこもったお知らせをもらった保護者も嬉しいはずです。夏休み明けで忙しい時期ではありますが、たくさんの人に見てもらえるようにどんなことができるのか、考えてみましょう。

作品発表会のお知らせを保護者に渡す子

いよいよ作品発表会!

準備が整ったら、いよいよ作品発表会です。子供たちが安全に楽しく鑑賞できるよう、学年ごとに鑑賞の時間を設定したり、休み時間の鑑賞では、見守りの担当を決めたりしましょう。

鑑賞するときの約束を、事前に学校全体や学年の先生で決めておくことが大切です。

見るときの約束(例)

①会場内は走らない

作品が壊れたり、怪我をしたりすることがないように、走ったり、ふざけたりしないで見ることが大切です。

会場内を走って作品にぶつかってしまう子

②大きな声で話さない

作品を見ながら、「○○のところが素敵だね」などと話したくなる気持ちも分かりますが、じっくりと鑑賞したい人もいます。

また、音が出る作品もあるかもしれません。美術館のマナーでもあるように、声の大きさには気を付けさせたいものです。

③友達の作品のよいところを見付ける

会場にはいろいろな友達の作品が展示されています。「自分が気に入った作品を一つ見付けてみよう」と声をかけることで、子供たちは目的をもって鑑賞することができることでしょう。見終わった後の交流にもつながります。

友達の作品のよいところを見付ける子

作品発表会が終わったら…

作品発表会が終わったら、さっさと片付けて持ち帰るのではもったいない。作品発表会の余韻に浸り、「よし、来年はこんな作品を作ってみよう!」などと意欲を高めるためには、どんな工夫ができるか考えてみましょう。

写真に撮って教室に!

子供たちが時間をかけて制作した作品の数々を写真に撮って、しばらく教室掲示しておくのもよいですね。

場所がなければ、作品の写真を1冊のノートにまとめ、作品集にしておくのもお薦めです。

作品を写真に撮る教師

感想の交流を!

また、「お気に入りの作品」を見付けて、メッセージカードに感想を書かせたら、作成した本人に手渡しに行くのはいかがでしょう。

特に異学年で交流ができると、その後の関係づくりにもつながります。

楽しい作品発表会にするために

夏休みの作品発表会は、二学期が始まってすぐに行われるので、先生方も短い期間の中で、準備を進めなければなりません。少しでもよりよい作品発表会にするためには、計画的に準備をしましょう。

今年度は、新型コロナウイルス感染症対策のため、3密にならないように考えて計画を立てることが大切です。ICTを活用した作品発表会もよいでしょう。大型モニターを使用した、リモート発表会のような工夫もできるかもしれません。

お互いの作品を見合うことを通して、「作ってよかったな」「次はこんな工夫をしてみよう」というような子供たちの意欲が高められるような作品発表会になるように考えてみてください。

モニターに作品を映す

イラスト/山本郁子

『教育技術 小三小四』2020年9月号より

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