低学年9月の教室環境のポイント

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夏休みあけの学級経営リスタート特集

夏休み明け、多くの子供たちが、期待で胸をいっぱいにしながら登校してきます。そんな子供たちが気持ちよく二学期をスタートすることができるように教室環境を整えておきましょう。感染症予防のための対策も実践します。

執筆/神奈川県公立小学校教諭・源 憲一

低学年9月の教室環境

教室前面

二学期のはじめに、もう一度学級目標を全員で確認し、一学期に学級として成長できたこと、二学期にがんばっていきたいことを確認し、子供たち一人ひとりのめあてにつなげられるようにしましょう。

教室前面

めあてを立てるときに

子供たちが具体的に自分のめあてを立てることができるようにしましょう。そのために、一学期のふり返りを生かし、自分に合っためあてを考えられるようにします。経験を基に、自分のめあてを決めることができるようにすることが大切です。

子供を迎え入れる準備を!

子供たちが久しぶりに教室に入ったとき、気持ちよく一学期の生活がスタートできるよう、換気を行う、教師の机上には何も置かないなど、整理整頓・安全確認を行いましょう。また、消毒作業や学校で統一して行う環境整備作業は、確実に行うようにしましょう。

手洗いのしかたやトイレの使い方、教室での過ごし方の約束など、子供たちに指導する内容も、学校で共通して指導する内容があると思います。イラストや紙芝居、動画で説明したり、実践したりしながら低学年が分かりやすい工夫をしましょう。

教室を掃除する教師

感染症対策のために、常時換気をしましょう。また、教室の中での机の位置や子供の動線を考えて、係活動コーナーや掲示板を動かすことも考えられます。

夏休み明けしばらくは、暑さ対策をすることも大切です。エアコン、扇風機などを有効に活用しましょう。

「お仕事発見!」コーナー(一年生)

一年生は、一学期の学級生活のなかで自分(たち)ができることを〝おしごと〟として取り組み、係活動をスタートさせたのではないでしょうか。二学期は、その経験を生かし、さらに自分(たち)の力でできることを発見し取り組みましょう。

同じ〝おしごと〟をする友達、どんな〝おしごと〟をしたかなどを掲示することで、活動のしかたを知り、「あの〝おしごと〟やってみたい」「こんな〝おしごと〟見付けたよ」と係活動への意欲を高めたり、問題発見の力を育てたりすることができます。

係活動コーナー(二年生)

二年生は、一学期の学級生活のなかで自分たちの力で係活動に取り組んできたと思います。係活動コーナーでは、それぞれの係の活動の内容や方法を共有し、さまざまな係のよさを知ることができるようにしましょう。

他の係の活動内容を参考にして、活動が充実するようにします。掲示だけではなく、活動報告する時間を設定したり、集会などの活動のふり返りで運営した係への感謝を伝えたりして、お互いに認め合うようにすると、活動への意欲がさらに高まります。

イラスト/佐藤雅枝

『教育技術 小一小二』2020年9月号より

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