【小三小四・算数】二学期はじめのおもしろ授業アイデア
夏休み気分が抜けない子供たち。算数の二学期最初の授業で子供の心をつかみ、学習意欲を高めるアイデアを紹介します。
執筆/兵庫県公立小学校教諭・関田聖和
目次
小三算数ゲーム編
計算ビンゴ
進め方
- あまりのないわり算の式をノートに書かせる。
- 3×3(もしくは4×4、5×5)のマスで作ったビンゴ用紙を一人1枚配付し、マスの中に「九九の答えを書きましょう」と指示する。
- 全員書き終えたら、「ノートに書いたわり算の式を順番に言います。ビンゴ用紙に、その答えの数があれば、マルをします。誰が早くビンゴになるかな」と伝え、子供たちに式を発表させ、先生が板書する(子供たちの状態を見て、答えを確認して板書してもOK)。
1、2、3!
進め方
- 1~10のカードを作り、一人ずつカードを配付する。
- たし算もしくはひき算など、計算のしかたを決める。
- ペアになり、「1、2、3!」のかけ声で、カードを1枚ずつ出す。
- お互いに出した数を計算し、答えを速く言えた人の勝ち。慣れてきたら2枚ずつ出してもOK。
小四算数ゲーム編
計算しりとり
答えを使って計算を続けて楽しむ「楽習」ゲームです。
などと、答えをつなげて計算を楽しみます。
4つの数字で10、4つの数字で0
4つの数字を加減乗除(+・-・×・÷)して、10にしたり、0にしたりして遊ぶ計算ゲームです。4人の子供たちにそれぞれ好きな数を言ってもらい、その4つの数字を使って誰が速く計算できるかを楽しみます。
小三・小四共通 プリント学習編
アドベンチャー学習
子供たちに人気のロールプレイングゲームを応用したプリント学習です。
進め方
- 練習問題プリントを冒険物語ふうに工夫。学習する子供たちが主人公となり、出題される問題を解くと、ポイントやアイテムが増えていくしくみ。
- 物語の続きにハラハラしながらも、モンスターを倒すために、もしくはポイントやアイテムを手に入れるために、練習問題や発展問題に挑戦する。
タブレットやPCを活用
タブレットを使い、課題となる問題ファイルをPDFやワープロソフトで作って、子供たちへ送信。子供がタブレットに直接書き込むシステムは各学校のものに従いますが、ノートに課題を解いてタブレットのカメラで撮影し、その画像をみんなで共有したり、教師へ送信したりしてもよいでしょう。
単元の導入や指導する内容の解説をスライド作成ソフトで作成します。スライドショー機能を使い、簡単なアニメーションを入れて提示するのもおもしろいですね。
導入に表計算ソフトを使って、グラフ作成に挑戦するのもよいでしょう。
また、角の大きさの表し方をタブレットやPCを使って復習するなどの学習もおすすめです。
取材・文/出浦文絵 イラスト/宇和島太郎
『教育技術 小三小四』2021年8/9月号より