カウンセリングの3技法で学級内のトラブルを解決!
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新学習指導要領で取り上げられたガイダンス機能。カウンセリングの3つの技法(傾聴・応答・質問)とともに活用して、安心で信頼感のある学級づくりを目指しましょう。

目次
カウンセリングの3技法を駆使して合意形成
学級活動の話合い活動や道徳、トラブル場面などでは、提案理由やそれぞれの主張を踏まえ、自分もよくみんなもよいものとなるよう合意形成を図り、決まったことをみんなで協力し実践できるように適切な指導をすることが大切です。二年生は、自己主張できるようになる時期でもあり、なかなか話合いで折り合いを付けるのは難しくなります。
私のおすすめは、カウンセリングの三つの技法(傾聴・応答・質問)を順序に従って使用し、合意形成することです。
第一段階の「傾聴技法」では、提案者の気持ちを「分かろうとする」こと、第二段階の「応答技法」では、「分かったことを伝える」こと、第三段階の「質問技法」では、「さらに分かろうとする」というプロセスを経ることです。

「傾聴」の意図と効果
傾聴技法は、相手の話に関心をもち、相手の話に意識を集中して、自分の主観や価値判断の表明は後回しにして、相手の身になって理解しようとすることです。
効果としては、「自分の話をじっくりと聴いてもらえることで、心が落ち着き、安心する」「相手の人と心理的な距離が縮んだ感じがする」「しっかり聴いてもらえることで、相手に大切にされていると感じる」「自分は自分でいいんだと思うことができる」などです。